白鷺館アニメ棟

放送中のアニメ作品について、アニメファン歴50年以上という鷺が軽いツッコミを交えて与太話

神様になった日 第9話「神殺しの日」

ここに来て話の背景が説明されることに

 あっ、やっぱり前話を受けて話の調子が急変した。

 結局はあのハッカー君を通して事の背景がすべて「台詞で」解説されるということになったが、要はひなは難病を持っていた(恐らく神経系の病気のようだ)のだが、その失われた脳機能を補うために天才爺さんが電子工学から医療に至るまでのすべての知識を総動員して量子コンピューターを開発して、それをひなの脳に移植したことによってひなは元気になることが出来たということか。

     
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 ただその過程で量子コンピュータは膨大なネット情報に自由にアクセスすることが可能となったので、それがひなの示した特殊能力として反映されたということになる。それが「神様になった」ということ。もっとも実際にネットの情報を総動員してもひながやれたことが本当にやれるとは思いにくいのが難点だが。

 で、組織はその爺さんの研究内容を調べるためにあのハッカー君を使って調査させたわけだが、量子コンピュータが今の人類には持て余す技術であると判断して、それを抹殺すると決定した・・・ってことだが、普通なら抹殺でなくて奪取という結論になりそうなものだが。

 

非常に切ない話になりそうな気配が濃厚

 まあ大体予想できるというか、想定内の結論ではあったという感じです。ただ一つ説明が付いていないのは、世界の終わりというのが全員のことではなくて、ひな一人だけのことだというのは想像通りだったとしても、そもそも期限が切られているというのが不明。恐らくその量子チップを埋め込むことによってひなを元気にしたが、それは性能的に限界のあるもので、その限界がひなが最初から言っていた「世界の終焉の日」って事なんだろうなというのが妥当な予測か。つまりはその日になると量子コンピュータは機能を停止して、恐らくはひなの命自体も終焉を迎える。で、爺さんのしていたことといえば、難病を持った孫娘に対して、最後にせめて少しでも良い思い出を残してやりたかったという非常に切ない話というオチ。

     
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 それにしてもストーリーが暗黒変したのを受けて、予想されていたことではあるが、あのハッカー君の暗い背景も浮上してきました。つまりは幼児期から天才的ハッキング能力を示したために、クズな両親から犯罪に利用されていた。しかし彼がそれに抵抗するようになったことから両親の犯罪が上手く行かなくなり、恐らく上部の組織によって抹殺されたんでしょう。だから彼にとっては自らのハッキング能力を誇るしか自身の生存意義を証明する手段がなかったと。うーん、今時よくあるパターンのねじくれた過去だな。何か最近の創作ものはこういうタイプのねじくれたキャラがパターンになっているので、「ああ、またこのパターンか」ってのが本音ですね。正直なところ今回見ただけではこのエピソードは余計だった印象が強い。それとも最終的には彼の境遇も含めて何らかの救いをもたらす話に持っていくんでしょうか?

 

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