白鷺館アニメ棟

放送中のアニメ作品について、アニメファン歴50年以上という鷺が軽いツッコミを交えて与太話

100万の命の上に俺は立っている 第11話「マジハよ永遠に」

いきなり脱線のドタバタ・・・のはずなんですが

 今回は時舘さんがクエストを完成させるという展開に来る関係で、時館さんがオタクにはまり込んだきっかけであったマジハシスターズから始まるという展開。まあ普通にプリキュアパクリ作品そのものなんですが、これを冒頭に持っていったという展開は、視聴者の意表を突いて「?」と思わせながら、「うわー、スタッフ暴走している」と笑わせれれば成功なんですが、何か本作については空滑りという印象ばかりが強いですね。

     
原作コミックはまだストーリー進行中のよう

 作りとしては正解なんですよ。OPまで作ってしまう徹底ぶりは、やるとしたらあそこまでやらないと無意味。だけどそもそも本筋の作品の方が・・・ですからね。

 今回は箱崎さんと新堂さんはリタイヤ、一番頑張っていた四谷もあえなくミミズの餌食。最後に残った時館さんが頑張るという展開。だけど力尽きて諦めかけた時に、昔好きだったマジハシスターズの不屈の精神を思い出して立ち上がる・・・って展開だけを要約すれば何か結構盛り上がりそうな気がするんだが、当の作品となると完全にスベるというか、何かツボを外しているというのがいかにもこの作品らしい。そもそもあのマジハの後に取って付けたような時館さんの暗黒回想持ってくるとか、流れが悪いというか、前から言っている厨二臭がプンプンというか。

 そして最後は謎のお助けキャラに救われる。この辺りの不徹底感というか中途半端さもね・・・何を言いたいのか分からん作品だ。

 

 さらに四谷はこの世界がバーチャルだと考えて、躊躇いもなく殺人なんかを犯していたんだが、実は平行世界だと聞いて自分は殺人をしたんだと大きく動揺・・・しかしこれもまたよく分からんのだよな。バーチャルだったらあれだけ躊躇いなく殺人出来るくせに、それが平行世界だったらダメなのか? 四谷にとってバーチャルと平行世界ってどれだけ意味が違うんだ? そもそも今の世界に酷似した世界だったらともかく、地球の位置の惑星の話なんて言っているが、元々の世界とてんでかけ離れた世界だし、バーチャルとどう違うんだ? それにそもそも四谷は仲間が殺された時に、自分達と違って彼らは生き返らないというようなことを言っていたにも関わらず、その後躊躇いもなく殺人してるんだよね。仲間が死んだ時はバーチャルでなくて、相手を殺す時はバーチャルなのか? ハッキリ言ってこの辺りの感覚が滅茶苦茶。だからあそこで四谷が動揺する意味が不明。本来あそこで動揺するようなキャラなら、まずあの殺人の時点で動揺している(相当にエグい殺し方をしているわけだし)。何かこの辺りの人間の描き方が、本作は当初から滅茶苦茶なんだよな。だから話がスベる。

 

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