白鷺館アニメ棟

放送中のアニメ作品について、アニメファン歴50年以上という鷺が軽いツッコミを交えて与太話

憂国のモリアーティ 06「ノアティック号事件 第一幕」

今回も絵に描いたような見事なクズ貴族様が登場しましたが

 さて、毎回見事なまでに「殺されて当然」のクズ貴族が登場する番組ですが、今回はまた見事に豪快なまでのクズが登場しましたね。まあ往々にして特権階級なんて環境はクズと無能の育成装置になりますが、さすがにこのレベルのクズがゴロゴロ出たらモリアーティが何かをせずとも勝手に国がコケるでしょう。

楽天で前作全巻セットの中古なんかも出ているようで

 

 庶民を見下しているクズと言うだけでなく、馬鹿であることをも自ら暴露してます。下賤な連中は洪水に飲まれて貴族だけが残った方が国が良くなる? ウーン、自分がどの連中から搾取して生きているかも分かっていない馬鹿のようです。下賤の連中がいなくなったら、伯爵様は自ら大地を耕しでもなさるおつもりなのでしょうか? 普通のクズ貴族は「我々に使われるための連中は必要」と考えるものですが、そこまでさえも考えが及んでいないようです。こりゃ本来なら病院行きレベルだな。

 

革命家路線を漂わせ始めたモリアーティ

 で、当然のようにモリアーティ達の今回の標的はこのクズ伯爵のようですが、単に始末をするというのではなく、国を転覆するような巨大な陰謀を語り始めましたね。いよいよ単なる犯罪者から革命家への飛躍か? ロンドンを犯罪都市にするということは、要は治安を乱して国民の不安を煽り、そうなったところで階級制度に対する不満に火を付けて体制をひっくり返そうって計画だと推測される。あのクズ伯爵が始末されるのは間違いないですが、その殺害の仕方がポイントなんでしょうね。恐らく、事件を知った人々が貴族階級に対しての不信や不満を感じるようになる方向に利用するんだろうと思いますが。

 となれば、あのクズ伯爵のクズっぷりを何らかの形で明らかにして、しかもそのクズさのせいでの自業自得な最期という持って行き方にするんだろうという予想は出来ますね。密かに始末するだけなら簡単にもかかわらず、わざわざ手間をかけて彼に船内で趣味の殺人をするように仕向けるってとこまでやってますから。まあ彼が殺人愛好家であったってことは暴露するんでしょうね。そして「そんな奴だからこんな最期を迎えて当然」という形の最期を持ってくる。どうするかまではストーリーを読めませんが。

 そして今回初登場の観察眼抜群の怪しい男は、主人公がモリアーティという線から考えると、ホームズ辺りなんでしょうか? かなり斬新な設定のホームズになりますが。どちらかと言えばホームズよりは留学中の明智小五郎と言った方がピッタリくるような気もしないではない(明智小五郎は留学前は金田一耕助スタイルで、それが留学して帰ってきた途端に急にスマートな紳士に変身する)。彼がホームズだとしたら、今後は主人公のライバルという関係になっていくんでしょう。

 モリアーティが社会変革を目指すとなったら、単にクズ貴族を密かに始末すれば良いということでなくなるので、毎回どう殺すかに仕掛けを施すことになるんだろうと思われる。単なる仕事人物語から少しストーリーが深まってくるかな。またライバル登場でさらに話が複雑になるという要素も加わった。大分環境が整ってきたな。

 

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