やけにあっさりと解決した内部抗争劇
Gボーイズ内部抗争物語の後編ですが、結局は思いの外呆気なくケリが付いてしまった印象です。黒幕には池袋進出を狙う暴力団もいたが、さらにはマコトに個人的恨みを持つもっとチンケな連中がいたと。
毎度のことですが、この作品はミステリーでも犯罪ものでもないので、事件の背景はマコトがちょっとあちこちツテを当たったらすぐに判明します。この辺りに安直さとか浅さのようなものは感じるのですが、まあ人間ドラマをメインで描きたい作品でしょうからそんなもんなんでしょうね。
そもそも唐突にシャドウがあっちからマコトに接触を図ってくるってのがやや安直。しかも相手は完全プロのせいか殊更にマコトに対しての敵意はない。「良い人ぶっている」と言う言葉に中二病のマコトは引っかかったのか、シャドウにGボーイズの弱点であるヒロトをしめることをついでに頼んで、「俺は良い人なんかじゃない」といきってますが、結局はレッドエンジェルスの力を借りてまでも争いを事前に封じて血を流させないという選択をしているという点でも、どうこけても「良い人」なのは間違いないです。まあ元ヤンキーとしては認めたくないんだろうな。
だけどあれで本当に解決なんでしょうかね?
で、とりあえずは無理矢理ヒロトをしばらく病院送りにして、その配下の頭の足らない連中にはレッドエンジェルスとキングと両方でボコるぞと脅しをかけて一旦鎮めましたが、これで問題解決なんて安直なものではないでしょう。本来は。ヒロトもしばらく病院送りになっただけで別に退場させたわけでもないし。まさかこれでビビって急に従順になるなんてことはまずないでしょうから。もしそうなったら笑いますが。まあ腕っ節に自信のある「自称武闘派」としては、一対一のタイマンでああも見事になすすべもなく一方的にやられたってのはかなりショックではあるでしょうけど。
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結局は今回の内容って、必死で本人が否定するにもかかわらず、やっぱり良い人っぷりが否定できないマコトと、やっぱり滅茶苦茶強いらしいことの一端を示したタカシ、その徹底したプロっぷりがむしろ印象的だったシャドウ、そして最後まで馬鹿っぷりがお見事だったヒロトといった各キャラを描く話だったようです。それにしてもこれだとレッドエンジェルスって単なるお人好しのバレエ団に見えてくる・・・。なんかこの作品、少年ギャング団が慈善団体に見えるんですよね。この辺りが一番現実離れしてるな。
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