白鷺館アニメ棟

放送中のアニメ作品について、アニメファン歴50年以上という鷺が軽いツッコミを交えて与太話

神様になった日 第6話「祭の日」

普通に「いい話」をしていた今回ですが・・・

 何か前話に続いてやけに「いい話」になってます。何か雰囲気が変わってきたな、この作品。だけど大抵はこの手の「いい話」が続くのは、後に作品自体が暗黒変するための仕込みの場合が多いです。以前からチラチラと登場しつつもここまで完全に無視されている「世界の終わり」ってのがマジで絡んできそうな気配になってきた。終わってみたら最初と雰囲気が一変して、胸に突き刺さる切ない話で終わる可能性ってのが見えてきた気がする。

     
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 地雷美少女の伊座並さんは前話で完全に一変して、普通の典型的美少女になって陽太との距離を詰めていますが、やはり前話で匂わせていたようにひながそれにやきもきしているようです。ひな自身が自覚しない間に陽太に惹かれていたということのようです。これも最終的な切なさにつながる可能性大。私の予想では最終的にはひなは消え去る存在のような気がしてますので。

 

陽太の親友の悲しいエピソード

 で、今回は陽太の親友として登場していながら、今まであまり深く描かれていなかった阿修羅についての物語が背景にあります。登場時には脳天気なだけのキャラに見えた彼ですが、実はそういう暗い過去もあり、陽太との関係にも見た目以上に深いものがあったというお話。いやー、普通に「いい話」でした。確かにバスケの選手がひざ関節グチャグチャに破壊されたら再起不能です。と言うか、その状態で出来る競技ってまずはないですよね。そもそもスポーツ選手の故障引退で多いパターンって、ひざの損傷ですし。何かあの辺りだけを見たら、普通の青春ものと勘違いする(笑)。

 祭のテンポの良いドタバタ劇はいかにもこの作品らしいノリなんですが、まあ正直なところ以前から何度も言っているように古いタイプのドタバタですよね。だから私の感覚にもシックリする。そしてそのドタバタの合間にひなの何か切ない気持ちが垣間見えて、そこからひなの危機につながる。そして阿修羅の過去が絡んで陽太と阿修羅の過去へのリベンジ物語と、ストーリーの流れとしては完璧にスムーズにつながってますね。今回の構成はベタですけどなかなか上手いですよ。取って付けたようなわざとらしさがない。王道中の王道展開ですから。

     
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 何かどさくさ紛れに天願さんまで登場していたようですが、未だに陽太に対する執着はあるんでしょうか? 何か普通にドタバタキャラとしての美味しいポジションに着いてしまいましたが。

 ところで数話前に登場したハッカー君の件が完全になかったことになってますが、多分あっちの方が表に出てくるにつれてストーリーが暗黒変するんだろうな。前半を徹底的にノホホンと楽しく描いて、ラストとの落差で印象を残すパターンの作品と見た。

 

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