前半は小悪党の変態覚醒物語でした
えーっと、今回の内容は相手の親玉(ディックスでしたっけ?)が御先祖からの血の呪いに中二病的に反抗しようとしたがそれが叶わず、結局はその鬱憤をMに走ることで晴らすことが出来ましたという変態覚醒物語を延々と一人語りしていただけか(笑)。歌舞伎の家柄の息子が歌舞伎を継ぎたくなくて反抗した挙げ句に、家を飛び出して風俗に走るって展開に似ているような気がする(笑)。彼も素直にダイダロス第○代目を襲名して、コツコツとダンジョン掘ってた方が幸せだったかも知れないのに。まあ中二病を絵に描いたような奴なので反抗せずにいられないんだろうが。
しかもその顛末をあのジャージ神(イケロスでしたっけ?)がロビン・フッド神(ヘルメスですか?)に延々と一人語り。どうもこの作品、こういう当事者が延々と説明するって展開が多い。それでなくても以前にもウラヌス様も延々と一人語りしてくれましたし。恐らく小説原作をそのままあまり工夫せずにアニメに置き換えたせいだろうな。小説だったらそれでも違和感はあまりないんだが、さすがにアニメでまんまにすると違和感が強い。二時間ドラマの大詰めじゃないんだから。まるでベルが船越に見えてくる。この作品、無難に作ってるんだけど無難すぎて演出に工夫がない。まああまりに原作を変えすぎて原作ファンから批判食らうのが怖いのも分かるが。
トカゲ男(リドでしたっけ?)は自らカースの呪縛に打ち勝った模様。かなりメンタルが強い奴のようですね。しかもベルの態度を見ていて熱い魂に火がついてカースを打ち破ったようですから、松岡修造も真っ青の熱い男です(笑)。「熱盛」が似合いそうなタイプ。擬人化したらいかにものマッチョな兄ちゃんなんだろうな。漁師カードなんかに写真が載るような(笑)。
暴走されられたウィーネの運命は?
ディックスはやたらベルのことを偽善者って言ってましたが、ベルも「それが偽善と言うなら、勝手に言え。それのどこが悪い!!」と開き直ってしまったら良いのに。そして「僕を支配できるのは僕の想いだけだ!」と言い返してやれば良いんですよ。ディックスのような小悪党によくあるんですが、人を自分を基準に見るんで、誰もが本質的には邪悪であってそれを偽っているだけって考えがちなんですね。だからどうしても人の善意というものを信用できない。まあ人間、そうなっちまったら終わりなんですが。
だけどこんな小悪党が生まれた原因が、1000年前のオタクな御先祖であるダイダロスの呪いってわけですか。オタク魂が子孫を不幸にしたっていう大迷惑の話ですな。いや、オタク趣味に走るのは自分が生きているうちだけにしろってもんです。自分のオタクコレクションが死後にどう処分されようと文句を言ってはいけない。それが気になるんだったら、生きているうちにどこかに寄付なと誰かに託すなとしないと。
そして半ばやけっぱちのディックスはウィーネを暴走させた。しかしウィーネは完全に理性を失っているのではなく、ベルの記憶がわずかに残っているようです。ところで額の宝石のようなものをはがして暴走させていましたが、あれは誰かが仕込んだものなのでしょうか? だとしたらモンスターに理性を与えた者がいるってことになりますが。
ウィーネの暴走をベルが命がけで止めるって展開になるんでしょうか? ベルの仲間が脇でウロチョロしてますが、どうも役に立ちそうにありません(笑)。最後の最後で正気を取り戻しつつも、ベルのことを思ってウィーネが自ら命を捨てるっていう悲しい展開もありそうだな。
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