白鷺館アニメ棟

放送中のアニメ作品について、アニメファン歴50年以上という鷺が軽いツッコミを交えて与太話

ブルバスター 第12話「立て、ブルバスター!波止 vs 塩田 全面戦争!勝つのは大企業の論理か、中小企業の底力か!?」

見事な予定調和の大団円

 お約束通りのご都合主義も炸裂する大団円となりました。まあその辺りはこの作品らしくはある。一応全キャラがそれなりに活動し、龍眼島の巨獣たちも一掃され、島民の帰還が実行されるというまあ美しいオチに持っていきました。

     
原作は小説らしいです

 ブルバスターがパイロットがいなくて待機している段階で、アル美が駆けつけるのはお約束でしたが、極めて予想通りの展開。そして最後に沖野がヒーローになるべく大活躍という熱い展開もこれまたお約束でした。地味に鉛なんかも活躍しているし、一番組織のことを考えていた片岡さんや、脳筋武藤も大活躍と、各人に見せ場を作ってましたね。地味なみゆきちゃんまで強い決意のほどを見せていたし。

 

 

最終的に合格ラインはクリアしてきている

 そしてやっぱり一番格好良く活躍したのは田島社長か。立場がら弱気な行動が多かったが、実はかなり根っこが熱い人だから、島民たちの役に立つためにとまさに命がけで立ち上がった。「中小企業をなめるなよ」が良かったわ。結局は本作って、大企業の思惑で振り回される中小企業の物語だったからね。独自の技術を持つ中小企業が、資本力で傍若無人に介入してくる大企業に立ち向かう話って見れば、それなりに熱いものもある。

 で、一番の食わせ者が塩田に雇われ重役で来ていた鷲津か。どうやら手に入れるべきものを手に入れてさっさと逃げ出した模様。今後も第2ラウンド、第3ラウンドがある可能性を示唆していたが、まあそこまで本作が描くところではなかろう。そして案の定、全責任を被せられて切り捨てられた鹿内はいかにも組織人というところです。自業自得ではあるが、一抹の哀れさも感じさせる。

 というわけでまあ綺麗にまとめたと思います。まあメカものと見ても企業陰謀ものと見ても中途半端なところがあったので、満点狙えるような作品ではありませんが、一応合格点ラインはクリアしてきたんじゃないでしょうか。私が予想して期待したレベルぐらいにはキチンと持ってきたと思います。

 

 

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