白鷺館アニメ棟

放送中のアニメ作品について、アニメファン歴50年以上という鷺が軽いツッコミを交えて与太話

2023年秋アニメ 火曜日編2

鴨乃橋ロンの禁断推理 第2話「密室の貯金箱盗難事件」

 うーん、やっぱり今ひとつ面白くないな。と言うのはやっぱり本筋のミステリー自体がやっぱりコナンレベル。ミステリーを称しているアニメって、大抵そのトリック自体が幼稚だったり無理だらけだったりでそっちは興醒めなことがほとんど。まあ今までそっちで感心させられた作品って1つも無いわ。

     
コミックの原作が出ています

 この作品の場合は、結局は本筋のミステリーでなくて、奇妙奇天烈のキャラクターの魅力の方で引っ張るしかないんだよな。その点ではぶっ飛んだ主人公に、天然ボケで人の良さだけが目立つトトとボケとツッコミのコンビがなかなかバランスが良い。そこに今回さらにぶっ飛びキャラの雨宮も絡んで来た。これらのアクの強いキャラがドタバタと絡み合いするドラマをメインに据えれば、まあミステリーの方がダメダメでも作品としては見れないことがない。

 それにしてもロンがトトを傀儡にするパターンって、やっぱりコナンを意識はしてるんだろうな。あれがこのジャンルの一種のスタンダードになっちまったから。もっとも私に言わせたら、そのせいでつまらん作品が増えたんだが。本作についてはもうしばらくチェックは続けると思うが、完走出来るかは五分五分だな。ドラマが陳腐化して、ミスリーのネタに呆れたら落ちると思う。

 

 

SHY 第2話「ありったけの心で」

 ん?こりゃ予想外の展開だな。もっとキャピキャピした話で行くのかと思えば、いきなりかなりの浪花節を持ってきた。リア充っぽい優等生タイプの惟子の心の奥底に潜む感情を引き出すと共に、ヒロインのテルの本質や原点のようなところに迫る話を持ってきた。

     
これもコミック原作があるみたいです

 結局のところ惟子は自分が両親を犠牲にして生き残ったという負い目を持っていて、それが強烈な自己否定につながっていたのか。自分が助かるべき価値がないという風に否定的に捉えているから、シャイに助けられた時も「他の人から」ということが自然に出たわけか。結局優等生的な立派な行動は、自分の本質を覆い隠すために纏った仮面だったってことだな。自己否定の裏側の自己犠牲精神か。これって現実にもそういう人はいるらしい。

 今回、この事件を切っ掛けに惟子はその抑圧した自身の深層心理と向き合い、さらにはそれを外に発散した。そしてそれをテルが真っ正面から受け止めたということか。まあこれで二人はマブダチコース一直線だわな。引っ込み思案のテルにとっては、こういうリア充タイプでしっかりした親友ってのは、その存在が今後かなり大きくなってきそう。

 というわけで、ただ単にヒロインがキャピキャピする話だけで行くんだったら今回で切ったところだが、もう少し付き合うことにするか。これも完走するかは五分五分。

 

 

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