白鷺館アニメ棟

放送中のアニメ作品について、アニメファン歴50年以上という鷺が軽いツッコミを交えて与太話

2023年秋アニメ 土曜日編

葬送のフリーレン 第1話「冒険の終わり」

 独得の雰囲気の作品だな。いわゆる勇者パーティーが魔王を倒す話ではなく、無事に魔王を倒して別れた後の話になっている。主人公はパーティーの魔法使いエルフだが、エルフと人間の寿命の違いで時間感覚の違いがあり、50年後にかつての仲間と再会した時には、勇者は老いさらばえていて死亡寸前(実際に程なくして亡くなった)、もう一人の僧侶も勇者と同様に老いて死が見えている。さらにもう一人のドワーフ戦士は、見た目には変わっていないが実際は老いてもう斧を振るうのは無理だと言っている(確かドワーフも人間よりは長命だが、エルフよりは短命ってのが大抵の作品の設定だったはず)。そんな中で取り残される形の主人公は、過去の思い出も背負いつつ、自らの旅に出るという淡々とした話のようです。

     
コミックが原作の模様

 もっとも驚いたのは、勇者が亡くなった20年後にはまだ僧侶が生きてたことだな。どうやら長年のアル中で身体がボロボロだったはずなんだが、それでも一応健康生活していたはずの勇者よりも20年も生きるとは。勇者が僧侶よりもかなり高齢ってことはなかったようだし。これが本当に起こるようなら、誰も健康のために生活の節制なんてしなくなるわな(笑)。僧侶がなんか延命の秘術をしていたということでもなさそうだし。それともなんだ、アスリートは身体の酷使のせいで老化が早くって短命になるって話か? うーん、やっぱり勇者もプロではなくてアマチュアでやってるぐらいの方が長生き出来るのか(笑)。

 多分、あの僧侶ももう長くないでしょうから、彼の死を看取ってから、彼が面倒見ている少女をヒロインが弟子として面倒見ることになるんでしょう。その後に話がどういう方向に向かうのかが今ひとつハッキリしないんだが、フリーレンが「人間を知りたい」ということを語っていたから、まだ人間のことを完全に理解しているわけでなく、また寿命の違いから来る価値観の違いなどを埋めつつ、人の感情に歩み寄っていくという人情ドラマになるのかな? とりあえず目下のところは意外に興味深い。

 

 

アンダーニンジャ 第1話「石を投げれば忍者に当たる」

 タイトルの通りに「石を投げれば忍者に当たる」と言うほど忍者がゴロゴロと潜んでいる日本(一種の異世界か?)で、その忍者達の戦いを描くんだろうか?

 主人公はまさに先シーズンのワンルーム勇者なみに自堕落な生活を送っている忍者だが、どうやら腕はかなりのものらしい。それが突然に仕事に起用されてって辺りまでが今回の内容。次回以降、本格的にバトルするんだろうか?

 ただ正直なところ、絵柄及び作品の方向性など尽くが私の好みとは合致しないので、本作はこれで切るかな。それでなくても今期は作品多そうだし。

 

 

はめつのおうこく 第1話「はじまりはじまり」

 魔女が人間を助けて暮らしいてた世界で、人間こそがこの世を支配するべきで魔女は抹殺するべきという理念を掲げて魔女の虐殺を始めた帝国(大義名分として人類の自立を掲げているが、恐らく世界制覇の野望かなんかに取り憑かれた独裁者が、邪魔になる魔女の虐殺から始めたのは明らか)から逃亡を図っていた魔女のクロエと弟子のアドニス。しかしクロエがクソ皇帝に捕らえられて虐殺され、最愛の師(で多分初恋の人なんだろう)を失った弟子のアドニスは復讐を誓う・・・というダークファンタジーらしい。

 もう既にダークファンタジーって時点で私にはキツいんだよな・・・正直なところあの皇帝のクソッぷり見てるだけでストレス溜まるし(笑)。それも何となくあの皇帝にも黒幕がいて、だれかの思惑で操られている気配もあるな。まあその辺りも含めて主人公がぶっ潰していくんだろうが、あまり爽快感のある話にはなりそうもないし。

 まあ見方を変えたら、絶対的な権力を確保したキリスト教が、各地で現地宗教を虐殺などで弾圧していく過程と被るなんてことも考えられなくもないが、恐らくそんな意図は微塵も持ってはいないだろうし・・・。せいぜいが科学万能思想に対する叛逆ぐらいか? 何にせよテーマとしてはあまり響かん。

 というわけで、これは次回話の方向性を確認したら、90%ぐらいでその時点で切るだろうな。私向きではなさそうだ。

 

 

次話はこちら

anime.ksagi.work