白鷺館アニメ棟

放送中のアニメ作品について、アニメファン歴50年以上という鷺が軽いツッコミを交えて与太話

Lv1魔王とワンルーム勇者 第11話「勇者 土に塗れる」第12話「彼らがもたらしたもの」

マックス、ドーピングパワーで勝利するが

 やはり長いニート生活で鈍りきっているマックスは、現役のフレッドやレオとまともに打ち合うには体力不足の模様。そこで関与するのが四人目の女魔術士と言うことか。ただしご本人は臨月なので乱入するわけにも行かず、マックスにアイテムを託していた。ああ、やっぱりあの目つきの悪い少女は彼女の娘だったのか。で、託したのは彼女の魔力を込めたドーピング薬ってことらしい。結局はユリアのポジションって、一歩離れたところから、マックス達を一番客観的に見ていたってところ。

     
原作はコミックでどうやら第9巻が出る予定の模様

 ドーピング効果で復活したマックスはフレッドを吹っ飛ばしてからレオとボコり合い。もうああなったら完全に力技だけで押している。そしてフラフラになりながらレオを倒したところでフレッドが介入。しかしフレッドが放った元気玉は復活した魔王が魔貫光殺砲で吹っ飛ばしてマックスが勝利。魔王も最後に少し良いところを見せたようです。ただ実際のところは単なる乱入で、どこの利害にも絡んでいないマックスが勝利を収めたことでどういうオチになるんだと思っていたら、まさかの土下座とは・・・。

 

 

強引でマヌケな大団円だが、まあこれで良し

 で、決着はどうなるんだ? と思っていたら、最終話はいきなり魔王が腕を振るっての祝賀会から始まっているから、思わず肩が落ちたわ。マックスの土下座が国民に響いて、群馬共和国・・・じゃなかった、ガンマ共和国は自治区として王国内で存在出来るようになったって、まあ何て見事で平和なオチでしょう。ガンマは領内で資源が出たらしいし、温泉での観光資源もあるので、王国との往来が復活したら観光客も見込めると言うことで目出度し目出度しになってます。

 一方、フレッドはドタバタの全責任を被せられる形で失脚・・・ってのを本人も最初から覚悟していたようなんですが、裏でいろいろと画策していた悪党大臣が、汚職の証拠が発覚して逮捕されることに。結局はその証拠はあのヘッポコ秘書がウイルス感染でばらまいちまったようだが。それにしても汚職の決定的な証拠が見つかったら大臣が逮捕されるなんて、この国は日本よりも余程まともだな。今の日本だったら、大臣の汚職の決定的な証拠が見つかっても、大臣が開き直ったら司法当局は勝手に捜査を打ち切って何もなかったことにされてしまって、しかもマスコミもその件はタブーにしてしまう。こうして考えると、今の日本の方が余程あり得ないファンタジーレベルの悪逆国家だな。岸田なんて増税大魔王だし。国民から重税を搾り取って、その金で戦争しようとしてるんだから。

 結局はかなり強引かつ、これで良いのか? という疑問付きの大団円だが、まあとりあえずこの作品の場合はこういうオチで正解だろう。一応これで綺麗にオチは付いているし。その気になれば続きも出せる(出す必要もないし、出すほどの作品とも思えんが)。まあかなりヘッポコな作品だが、今期の中では私は結構好きな方だったかな。なんか魔王とやけにほんわかと同棲になっているマックスがなかなか味があったし。

 

 

前話はこちら

anime.ksagi.work