何かヴァミリオちゃんがヘルクと接近しているような・・・
やっぱりヘルク一行は村長に大歓迎されたか。それにしてもサプライズ好きの村長が滑りまくっているのがなんとも。そして長閑な島暮らしを続けている内に、ヴァミリオのヘルクに対する警戒心も明らかに解けていっている。また二人の会話の中で、ヘルクが魔族陣営に加わろうとしている理由の一端がチラリと匂わされている。要は人類が野心的な王(もしくは王を唆す側近)の陰謀のせいで翼の騎士に改造されて、それが世界全体の災厄となりつつあるから、ヘルクはそれを防ぎたいということの模様。となれば、黒幕である人間の王を倒すという件に関しては魔族とヘルクは共闘出来るということか。
そして村長達から魔女とやらの話が出て、何とか大陸に渡れそうな雰囲気が出てきた。なんかドンドンとヴァミリオが実はヘルクに惹かれてきているという様子になりつつあるんだが・・・。まあこの旅でかなり親密度が高まるのは間違いない。この作品、最終的にどういう結論になるのかは全く知らないが、最終的には呪い的なもので暴走しかかったヘルクが、ヴァミリオに「君の手で俺にトドメを刺してくれ」という展開もあり得るとは思っている。
危機一髪で登場する良い男
一方の城に残されたヒュラ達の元には翼の兵士の一個中隊(100人ぐらいと言っていたから、このぐらいかな)が押し寄せる。ヒュラはかなり戦闘力が高いので雑魚兵士なら問題ないようだが、敵には指揮官クラスもいる上にとにかく数が多い。それにしてもモブ僧正ことドルーシも大した戦力になってないが、ケンロスに至っては戦力外だな。一応はこれでも魔王候補だったと思うんだが、いずれも明らかにヴァミリオよりは戦闘力が低そう。そこで謎なんだが、なんでこの状況で新たに魔王を選ぼうとしてたんだろう? 普通に考えたら四天王の誰かが横滑りで良さそうなものなんだが?
で、いよいよ数に押されて危なくなった時に駆けつけるのがイスタ。弥七ばりの登場ですが、単なるスパイと言うよりもこりゃ忍者ですな。そしてヴァミリオの癇癪の対象という印象しかなかったホンも、実はなかなかの術の使い手の模様。しかし本当の真打ちは四天王の一人であるアズドラ。初登場は包帯グルグルで半死のミイラ男状態だったから、まともな姿は初登場。ヴァミリオちゃんに張り倒されていたイメージしかない上にヘルクに瞬殺されたっぽいから本当に強いのか疑問もあったが、やっぱり痩せても枯れても四天王の一人か。しかし一番驚いたのは、意外とイケメンだったこと(笑)。
とりあえず話も本格的に動き出した模様。目下のところは王道ファンタジーに天然ボケ要素の加わった奇妙な魅力のある作品である。一応は先が気になる作品だな。
次話はこちら
前話はこちら
