白鷺館アニメ棟

放送中のアニメ作品について、アニメファン歴50年以上という鷺が軽いツッコミを交えて与太話

2023年夏アニメ 金曜日編

悲劇の元凶となる最強外道ラスボス女王は民の為に尽くします。 第1話「~我儘王女は覚醒します~」

 どんな話だと思っていたら、いわゆる典型的な「悪役令嬢」ものか。これもなろう系では掃いて捨てるぐらいあるお約束パターンだな。ただ大抵の悪役令嬢ものは、そのままストーリーが進んだら自身に破滅フラグが立つから、それを回避するべくいろいろ悪戦苦闘するって話だが、本作のヒロインの場合はそもそも悪役の内容が酷すぎるから、そんなことは到底出来ないという罪の意識でもろに回避するという感じ。もっともその程度の違いなんてほとんど意味はないが。

     
これもコミックが出ているか

 にしても元々の作品の悪役女王が、まあ単なる性格の悪い女というよりも明らかに頭がおかしい女ってレベルなので、小説として考えたらこんな設定をしてしまった時点で、話が完全に破綻してしまっているんだが。ヒロインがド嵌まりしていた小説という設定だったようだが、正直ここまで酷い小説にド嵌まりしていたんなら、このヒロインのオツムの方も(ピー!!)

 

 

 まあ普通に展開は見えるわな。ヒロインは自分が悪役として進んでいくフラグをことごとく回避して、元小説のヒロインと信頼関係を築き、元小説でヒロインを取り巻く形になっていた攻略キャラは自然に彼女の元に集まってきて、逆ハーレム的状況になりながら、彼女は悪役王女にならないようにフラグを避けて進んでいくってパターンだろう。ただそれだとあまりに波風のない平板で面白くないストーリーになるから、どこかで波乱を持ってくるのが定石だが。例えばヒロインに乗っ取られた元々の悪逆女王の人格がヒロインを押さえて表に出ようとしてその葛藤が生じるとか。

 何にせよ、これも典型的ななろう系今時量産型作品だろうから、あまり期待する気なんてない。正直なところ第1話見た時点で既にカウントが入っている作品。にしても、昨日の「自動販売機」といい、最近のこの手の作品はタイトルで中身を説明しようとするから、大昔の2時間ドラマなみに説明臭い無駄に長いタイトルばかりになる。これもある種の末期症状。

 

 

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