白鷺館アニメ棟

放送中のアニメ作品について、アニメファン歴50年以上という鷺が軽いツッコミを交えて与太話

2023年夏アニメ 木曜日編

自動販売機に生まれ変わった俺は迷宮を彷徨う 第1話「自動販売機、移動する」

 お約束の転生ものだが、独自性は主人公が自動販売機マニアという超マイナー趣味の持ち主で、それが高じてか自動販売機に転生するってものだが・・・もうこの時点で典型的な出オチ作品の気配がプンプン。他の作品とどう差別化するかってところばかりに意識が向かって、かなり奇を衒った設定を持ってきたものの、その設定をどう活かして話を展開するかってところまでは多分考えてないだろうな・・・。

     
コミックが出ているらしい

 そもそも主人公を自動販売機って設定にした時点で、出来ることが限られて過ぎていて作品を膨らませにくい。それを無理矢理に膨らませようとするとやっぱり自動販売機にチート設定をいろいろと加えることになるが、それをすればするほど当初の自動販売機という設定に意味がなくなってきて、普通のファンタジーになってしまって何の特徴もなくなるという。

 

 

 単に奇を衒うだけだったらどうにでも出来るから。「転生したらお地蔵さんだった」とか。問題はそこからどうストーリーを展開できるかだが、自分で動けないししゃべれないキャラって制約多すぎ。動けない方はたまたま怪力少女と遭遇したという設定で無理矢理解消したが、それでも何も出来ない、まさに手も足も出ないってのは同じだし。しゃべれない設定は制約が多すぎるから、こっちはいずれ何らかのご都合主義的展開(レベルアップしたとか)で解消してくるのが予想できるな。

 というわけなので、正直なところ始まった途端にもう脱落カウントが入ってきていると言うのが本音。雨後の筍のように同じテンプレ通りの作品ばかりが量産される結果として陥った末期症状。私の本音では「へーっ、そういう仕掛けを考えていたのか、やるな」と唸らせて欲しいんだが、正直なところはそれはまず期待できないとみている。それが出来るぐらいなら、最初からこんなテンプレ通り設定使わんだろうから。

 

 

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