マイホームヒーロー 第1話「今日から殺人鬼」
うーん、いかにも今時の作品だな。露骨に世相を反映していることといい、このやや猟奇的な不条理的な世界観といい。要は反社連中に目をつけられた娘を助けるために、ただのオッサンだった主人公が殺人をも厭わぬ手段で家庭を守ろうとする話だということは大体分かる。で、そこでオッサンが駆使する方法が、推理小説マニアということに根ざした方法になるんだろうな。
とは言うものの、何か私の苦手なドロドロした話だな。おっさんが殺した男は最初からオッサンの財産が目当てで娘に接近した上に、しかもDV(2人も暴力で殺しているようだから、既にDVという域を超えた殺人者)男という極めつけのクズなんだが、そんな男に騙されている娘にリアリティがないな。まあ父親があまりに「良い人」の時、娘の方がそんなクズ男がいるという認識が甘くて、クズに引っかかるということはあるというが。逆に父親があまりにろくでもない男だったら、男性不信になって男を近づけないという例もあるという。
第1話を見たところ話としては悪くはないようだし、今時には受けるタイプの作品だと思うが、正直なところ私はこういうのは極めて苦手だし、個人的には1話を見た時点で胸糞が悪いだけで面白いと全く感じないから・・・。第2話をとりあえずチェックしたところで、やっぱり好みと決定的に合わないことを確認したら落ちるかな。この手のタイプの作品はやっぱり何かスカッとするところとか、納得できるところかないとやっぱり見続けるのはしんどい。
転生貴族の異世界冒険録～自重を知らない神々の使徒～ 第1話
コンビニ強盗から客を救うために根性入れて立ち向かったと思ったら、刺されて死んでしまったという主人公(高校生)が、ファンタジー世界に3才の子供として転生したというお約束のテンプレート通りのお話。さらに5才になって洗礼を受けたら、実は神様の手違いで死ぬ羽目になってしまっていたということで、盛りだくさんてんこ盛りの無双状態のパラメータをもらうというお約束バリバリのテンプレート展開のメインストリートを驀進中である。
もう今更なろう系の中で類似作品を挙げていたらキリが無いというぐらいのテンプレート作品だが、ここで何か売りになりそうな独自性は・・・って見ていたら「全くない」。これには驚いた。普通はどこか「この作品はこの点が他とは違います」という点を何かアピールしてくるものだが(そのポイントが作品として有効かどうかは別として)、そういうアピール自身がまるでないというのは清々しいというか、投げやりというか・・・。まあ正直な感想は「もうこのレベルの作品を取り上げないといけないほど、なろう系もネタが尽きてきたか」というもの。
正直、この手の作品には飽き飽きしてますし、また作画的にもこの簡便線画に塗り絵着色したようなタイプはあまり好きではないので、本作はもう現時点で見切りつけます。この後、無双主人公中心の超ご都合主義展開が見えますんで。
次話はこちら
