白鷺館アニメ棟

放送中のアニメ作品について、アニメファン歴50年以上という鷺が軽いツッコミを交えて与太話

2023年春アニメ 日曜日編

天国大魔境 第1話「天国と地獄」

 結構よくある「人類滅亡寸前の大災厄の中を生き抜いた者達」といういわゆるディストピアもののようです。世界観がまだ良く分かりませんが、どうやら人類に敵対する強大な化け物(ヒルコと言っていたようだが蛭子か?)が出現して、都市は崩壊して人類は世界の片隅でひっそりと息を潜めて生きているというパターンの模様。その世界を「天国」を求めて旅しているマルと、そのボディーガードとして雇われたらしきキルコの冒険物語でしょうか? ただマルの身体能力の高さを見ていると、本当にボディーガードが必要なのかはいささか疑問ではありますが。

     
原作はコミックのようです。最新刊が第8巻。

 一方でどうやら隔離されているらしい施設で育てられている子供たちの様子が。ここがマルの言う「天国」ではないかということが感じられる。ここに登場するトキオがやけにマルに似ているのは、単に作画バリエーションの少なさに起因した空似という話ではなく、意味を持っているのだろうと言うことは感じる。元々マルはこの施設で生まれ育ったが、何らかの理由でそこから脱出してその時の記憶は断片しか残っていないという辺りか。トキオが外に対しての興味を持っているようだが、その辺りもマルと関係ありそう。まあありがちのパターンとしては、マルとトキオは双子で二人で外の世界に脱出しようとしたが、マルだけが脱出してトキオが残される形となり、トキオはその時の記憶を消されているというパターン。

 

 

 もしくはありそうなのは、この施設は人類存続のためにクローンなどで数パターンの人類を保存しているが、その中でマルとトキオは同じパターンのタイプで、好奇心の強いタイプの人類というようなところ。どちらにしてもあの施設はかなり管理して「仕組まれた子供たち」を育てているイメージがある。人間を育成している施設と言えば、人間が家畜化されている「約束のネバーランド」がありましたね(私はこの作品は見たことがないですが)。この手のパターンでは、いずれは子供たちが脱出を図るというのがお約束なんですが。

 で、天国を求めて冒険をしていた2人は、なぜか営業している旅館を見つけるのですが、どうにもこれが訳ありげです。案の定というか、夕食に一服盛られた雰囲気が濃厚。大体大昔からお約束としては、こういう何もないところに突然ある宿は山姥の住処と相場が決まっています。どうもヒルコとやらが飛来した模様であることを見ると、ここの女主人はヒルコに対して餌として宿泊客を捧げることで生き延びてきたという辺りでしょうか? もしそうだったら、あの異形のヒルコは一定以上の知能を持っているってことか?

 

 

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