白鷺館アニメ棟

放送中のアニメ作品について、アニメファン歴50年以上という鷺が軽いツッコミを交えて与太話

2023年冬アニメ 金曜日編2

スパイ教室 第2話「花園2」

 教官が「私を倒すのが訓練だ」なんて言い出すから、これからしばらく「暗殺教室」展開をやるのかと思っていたら、呆気なく前半で終了してしまって、後半はいきなり不可能任務とかに突入してしまった。意外に進行を急ぐな。それにしても懸念したとおり、案の定7人もいる少女達を全く描けていないわ。既に背景化しつつある少女もいる。

     
原作はラノベですか

 普通はこれだけキャラを並べたら、全員養成学校では落ちこぼれだったけど、それぞれが何か一芸の達人という設定を持ってきてキャラを性格づけるんだけど、そういう細工さえない。

 教官と彼女たちがダマしダマされの頭脳プレイするのかと期待していたが、それは見事に肩透かしされていきなり潜入作戦。しかしそれもかなり作戦が雑そう。あまり頭を使った巧妙な作戦は出ないとみた。結局はヒロインワラワラだけでストーリー立ては結構雑な印象。

 金曜日はやたらに作品が多いし、本作は整理でも良いかな。次回で落ちる可能性が9割以上。

 

 

REVENGER 第2話「Gold Opens Any Door」

 ああ、やっぱりあの侍をメンバーに取り込みますか。まあ正体を知られちまったんだから、仲間にするか殺して口封じするかしか手はないですから。まあ彼としては、騙されていたとはいえ婚約者の父を殺した挙げ句に、婚約者を自害に追い込んでしまったんですから、もう死んでいるのも同然の状態。逆に彼を生きさせようとしたら、ああでもするしかないわな。

     
早くもBlu-rayの販売は始まってますね

 で、ストーリーの方は社会の表では裁かれぬ悪を裏で始末するという仕事人ストーリーを突っ走っているわけですが、やっぱり思った通り「30分の尺でやるからストーリーが浅い」。事件には背後関係のようなものが皆無で単純なものばかり、作品としての見所はメンバー達の殺しのテクニックというところ。「必殺」シリーズなんかよりもさらに輪をかけて話が浅い。

 今回登場は怪しげなアーチェリーを駆使するマッチョ医師。弓のくせに彼の異常な身体能力のせいで火砲並の破壊力を持っている模様。重装備の用心棒を船ごと粉砕していたようだから、ボウガンレベルの破壊力ではないという無茶ぶり。で、侍は彼が開発したスパイクシューズで堀割を飛び越えて相手を一刀両断という比較的オーソドックスな殺しテク。最後はリーダーが金箔で華麗に仕留めて終わりというパターン。仕事人達は隠れキリシタンらしいという設定も出ていたが、これもあまり意味のあるところではないですね。あえて言うなら、彼らの地下組織的性格を強調するための小道具的設定。

 と言うわけで話は大体見えましたね。正直なところ私が特別な魅力を感じるタイプの作品ではない。次回の様子を見て、このブログからは落ちるかもしれない。殺人テク見せるだけの話だったら、これと言ってコメントすることもないから。

 

 

英雄王、武を極めるため転生す 第1話「英雄王イングリス、転生す」

 強大な力とその善政によって英雄王として讃えられたイングリスが、女神の意向で転生できることになり、今度は王にはならずに武を極めることを目指すという、無双な奴が転生してさらに無双を極めるというパターンの転生もの。ただ転生したらジジイが美少女になってしまったという辺りがちょっとしたひねり。もっとも話の大筋に関係あるわけでもなく、単なる賑やかしの模様。実際にこれから美少女剣士がワラワラと出てくる模様だし。

     
原作はコミックが出てます

 転生しても名前はイングリスだったようですが、この辺りは女神の采配ってところでしょうか。しかしこういうことは、イングリスってこの世界では両性に使える名前ってことだな。日本だと「カオル」みたいなものか。どうやら英雄王が転生する前の世界とは完全に関わりがないぐらい未来のようだから、英雄王にあやかったってことでもなさそうだし。もっともこの手の転生ものに付き物の無理設定なんだけど、その間で技術レベルが全く変わってないんだよね。ファンタジー世界と言えばなぜか技術は中世レベルで産業革命以前の状態で固定と相場が決まっている。しかしこの世界は魔法が英雄王の時代よりも衰退しているようだから、それだったら代わりに科学技術が進歩してても良いようなものなんだが。

 で、第1話はお約束の「幼くして無双の力を発揮する」というパターン。裏表のあるいけ好かないガキを、その仕掛けを見抜いて試合でコテンパンにやっつけるという痛快お約束パターンでした。しかし主人公5才らしいから、幼稚園児が中坊をコンテパにやっつけたぐらいの話か。普通に考えたらありえんわな。まあ普通なら「手加減したら負けてしまった」と言い逃れできる状況だが、それまでの打ち合いでそういうレベルでないことは回りの連中には明確だから、結果としては主人公が神童って話になるわな。

 何か十把一絡げの典型的量産作品の気配。結構早くに厭きるかも。特に今期は滅多矢鱈に作品数が多いので、この手の個性の薄い量産型なろう系は・・・。

 

 

The Legend of Heroes 閃の軌跡 Northern War 第1話「誰そ彼は……黄昏の英雄」

 モンスターとの戦いがメインのファンタジーかと思っていたら、どうやらモンスター的な連中も登場するが、メインの敵はどうやら人間という模様。それにしてもあんなモンスターが現れるぐらいの末世的な状況で人間同士争うなんてアホなことするかいなとも思ったんだが、最近の政府とかその回りを見渡していたら、残念ながら人間って私が思っているよりもずっとアホのようである。確かに今の日本の政治家だったら、モンスターがワラワラ出てきても、自分達の利権を優先しそう。

     
ゲーム原作です

 で、ヒロインは先の革命の英雄でありながら、なぜか裏切り者とされてしまった祖父の汚名を注ぐべく軍で活躍していると。それにしてもあり得ないような身体能力を発揮していたが、これがこの世界の通常身体能力という設定だろうか。普通に考えると訓練などで届くレベルでなく、強化人間レベルだが。その辺りの世界観がよく分からん。

 1話見た限りではマズマズかと思ったんですが、しかし正直なところ根本的に期待できそうにないんですよね。OP見ている時に日本ファルコムと出てきたところで「アチャー」と思ってしまいましたが、ゲーム原作です。この時点で話が途中から始まって途中でぶち切れるのが約束されたようなもの。と言うわけでこれからなるべく期待せずにしばし様子見します。

 

 

とんでもスキルで異世界放浪メシ 第1話「とんでもスキルは役に立つ」

 どうやら勇者召喚に巻き込まれてしまったサラリーマンのオッサン(と言っても20代のようだが)が、ネットスーパーなる固有スキルでこの世界で商人として生きていくって話のようで(もしかしたらついでに世界救うかもしれんが)。そう言えば「老後に備えて金貨を貯める」って話があったが、スキルとしては完全にあれと被るな。もっともあれと違って現世と行き来するんでなくて、異世界でイオンの宅配を頼めるというだけのスキルのようだが、文明レベルが遅れている異世界では、エバラの生姜焼きのタレだけで無双できるという話。

     
原作コミックあり

 結局のところ、ただのサラリーマンとかが無双できるとしたらこういうスキルしか無いんだよな。でなかったら、神様から転生ボーナスてんこ盛りという設定でないと成立しない。もっともメシで無双すると言っても、美味しんぼと違って料理自体には大して力入れてない作品だ。料理で無双するって言うからミスター味っこでもするのねかと思ったら、思いの外、その辺りは淡泊。

 主人公はネットスーパーぐらいしか能力は無いが、料理スキル(と言ってもエバラ頼りだが)によって神話級の魔物(いわゆるフェンリルですよね)を従魔にしてしまったということで、これはいわゆる最近これまた多いビーストテイマーパターンに近い。「サラリーマンが転生して最強魔獣をテイムしてしまいました」ってもの。と言うわけでオリジナリティはほぼ皆無だな。ただビジネス的にはイオンネットスーパーとかエバラとかもろに名前を出しているところを見ると、既に提携済みか。作品は大したことなくてもビジネス展開のしやすさは考えてある。その辺りは抜け目ない。

 

 

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