ロイドを狙う凄腕スパイが・・・
今回登場するのは、先週にチョロッと登場した病院内での連絡員だったクールビューティー女性。彼女は諜報員でどうやらロイドの弟子だった模様。内心を見せないクールな様子でロイドの元を訪ねてくるのだが、アーニャが覗いたその内心は「すき」。彼女の野望はロイドのお嫁さんとのことでヨルに対して嫉妬全開なのが笑えます。
それにしても彼女はあまりに完璧に内心を隠しすぎているのか、ロイドが彼女の自分に対するむき出しの好意にどうやら気づいていない風なのがまた。ロイドって作戦のためなら女性の恋心も弄ぶ奴のはずなんだが、その割には女性の心情を読むことは全く出来ていない。テクニックとして女性の扱い方は心得ているので、女性の気を惹こうとしたらそれは自然に出来るのに、どうやら本当の恋愛をしたことがないせいで相手の心には無頓着。
オペレーション梟があまりに進行が遅いことに彼女はかなり苛立っている(とのことだが、実際には愛するロイドが他の女と夫婦になっていることに一番苛立っている)とのことで、ヨルの排除を試みたようだが、そうなったら自分の安寧が脅かされることを感じ取ったアーニャに全力拒否される。彼女の生い立ちは不明ですが、どうもまともな家庭で育っていないのは確かなような気がします。もっとも見ようによっては彼女って究極のツンデレキャラと言えるかもしれないが。
そして彼女の登場がヨルの心情にもさざ波を。ヨルはロイドとの結婚が偽装であるということを了解した上で、今の家庭を壊したくないという意志を自分が持っていることを改めて再認識するという展開。そしてロイドも無自覚で同じことを感じている(本人はあくまで真っ向否定しているが)ということが出てましたね。偽装家族が段々と本当の家族になりつつあるということが、第3者の乱入によって明らかになってくるという展開。話の組立がなかなか上手い。
ボンドの小さな嫉妬
後半はボンドがエージェントペンギンに対して示した小さな嫉妬のショートストーリー。ちなみにボンドが何か明らかにぶつくさ言ってますが、その台詞は字幕にしたらハッキリと出てます。まあ子供なんかがよく示す嫉妬ですが(次の子が産まれた時に、母親を盗られたように感じた上の子がよくこういう状態になるという)、ボンドは特殊な犬で知能が高いと言うことですが、それでも所詮は犬ですので精神年齢的にはアーニャとどっこいどっこいってとこでしょうか。
というわけで今回のテーマは「嫉妬」だった模様です。で、次回は夜帷がまさに嫉妬全開で任務にかこつけてロイドにアピールしまくるという話の模様です。私は既に原作読んでいるので話の内容は知ってるんですが、アニメでそれをどういう風に見せてくるかが興味深いところ。この作品は単に原作をなぞるだけでなく、アニメならではの上手い演出をしてくる辺りも見所になっています。
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