白鷺館アニメ棟

放送中のアニメ作品について、アニメファン歴50年以上という鷺が軽いツッコミを交えて与太話

勇者パーティーを追放されたビーストテイマー、最強種の猫耳少女と出会う 第7話「囚われの精霊族」

あまりにお約束過ぎて、もう何とも・・・

 ルナを救うためにシャドウナイトと戦うことになったレイン一行。魔法が通じない相手ということで当然のようにレインとカナデによるどつき合い。ただ流石にそれだけでサクッと倒すとあまりにあまりなので、ここでレインが唐突にブーストの魔法を使うという超ご都合主義展開。で、ブーストされたカナデが一撃でシャドウナイトに風穴開けて戦闘終了。まあ予想通りではあるが、あまりにご都合主義すぎて最早言葉が・・・。力押しすぎて戦術要素は相変わらず皆無。

     
コミックが出ている模様

 で、見事に救助されたソラとルナの姉妹がやっぱりレインの仲間に。これでレインの魔法力が大幅に強化されるということになったようです。なんかここまで見事なほどにお約束通りでシナリオに工夫のない作品って・・・。なろう系を次々にアニメ化しすぎたせいで、初期のころのようなそれなりのレベルを持った作品がなくなっているってのは分かるが、ハッキリ言ってこの程度の作品までアニメ化されるんだったら、もう一般公募でも大して変わらん。正直なところ、この程度のシナリオだったら、私でも片手間でチャッチャと書けるわ。なんか、自分はどうやっても月並みなストーリーしか書けんし、複雑な描写を駆使することは出来んからと小説家の道は諦めた自分が馬鹿らしくなってきたわ。

 

 

アホ勇者はやっぱりアホでした

 とりあえず依頼ということで例の盾はアホ勇者に渡してさっさと縁切りにしようというレインだが、あれだけ完膚なきまでに負けていても、プライドだけは勇者級のアホはまだ身の程をわきまえいない模様。まだ今まで実はレインの力で支えられていたという現実を把握したらしいハゲ戦士の方がまともだった。もっとも相変わらず人に対する物の頼み方という超基本の人間的スキルがなってないが。

 しかし相変わらずアホ勇者は現実と直面することは避けたようです。現実を現実として認めることが出来ず「自分は勇者だ」というステータスに縋りつくってのは典型的なアホのアホたる所以。政治家の息子に生まれただけで自分は選ばれた人間だと勘違いしている無能な馬鹿ボン二世議員と全く同じだな。ハッキリ言って、そういう皮肉を入れるんなら、この作品も少しは価値が出るんだが・・・。で、このアホ、どうやら魔王を倒すという勇者の本分よりも、レインに逆恨みを晴らすってことの方を優先しそうな気配に。しかしここまで歪んで腐った人間って、それなりの背景を設定しないと人物設定にリアリティが出ないんだが、それがスパンと抜けてるんだよなこの作品。まあ原作がどうなのか知らんが。

 で、レインの方はこれまた私が先週に言っていたまんまのやり取りを仲間とやっている。まああんなアホ勇者しかなぜ魔王を倒せないのかって疑問は当たり前だな。どうやら勇者のみが所有する特殊スキルが限界突破で、人間に定められている限界を超えることができるから、いくらでも強くなれて魔王を倒せるレベルまで到達する・・・ってことだが、それってあくまで本人が人間の限界に達するレベルを超える修練をするのが前提で、どう考えてもあのアホ勇者がそんな修練しそうなはずもない。なにせ自分の装備の獲得さえレインに頼ったんだから・・・。それだったらレインがサクッと勇者倒しちまったらって話になるのは当然。というわけで「あんなアホ共に無茶苦茶させるぐらいなら、自分が国会議員になれば」ということをお勧めする作品か、これは?

 というわけであまりにストーリーレベルが低すぎて、正直なところこれ以上興味を持てそうにないです。せめてストーリーに爽快感があれば救いなんだが、それが全くなくてあるのはウハウハハーレム感だけ。もう限界です。本作もこれで脱落ですね。

 

 

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