白鷺館アニメ棟

放送中のアニメ作品について、アニメファン歴50年以上という鷺が軽いツッコミを交えて与太話

農民関連のスキルばっかり上げてたら何故か強くなった 第7話「農民と王女の決意」

いよいよ農民設定がどうでもよくなってきたな

 王都に魔物が出没するようになり、ヘレンやルリと共に冒険者たちと魔物撃退のために戦うアル・・・っていよいよ普通の冒険ものになってきて、農民設定が不要になって来た。そこでわざわざ農民を強調するために鍬で戦っているアル。しかしその必然性がないんだよな・・・。にしてもルリが突然にかなり腕を上げている印象だし、ヘレンさんなんて完全に性格まで変わってきた上に、最終兵器彼女化してるな。あの変身はほとんど反則技だわな。

     
コミック原作が出ている模様

 それにしてもいよいよもってアルを取り巻く女3人の争奪戦というウハウハハーレム展開に突入しているのだが、その一角のファルがアルに心を残したまま、王都を守るためにアンティスブルクのクズ王子と政略結婚することに・・・。ファルは今生の別れとばかりに最後にアルのところに挨拶に来ているのだが、アルの方はそこのところが今ひとつ理解できていない。どころかあれだけあからさまな王女様の好意に気がついているんだか。

 で、ファルはクズ王子の聖剣で国を守ってもらうための政略結婚だったんだが、実はその聖剣が全くのインチキで、魔物の襲撃はやらせだったということで、アル達は「王女様を取り返すぞ」と立ち上がるという展開。まあお約束ではあるが、いよいよ農民はどうでもよい。

 

 

にしても、展開が安直かつご都合主義が強すぎて・・・

 まあストーリー展開自体はお約束なんだが、あまりに後付け設定とかが強引で安直なんだよな。そもそも聖剣がインチキだということが母親からの手紙で分かるというのが安直極まりない。しかもなんでアルの母親がそんなことを知ってるんだとなったら、実は彼女は某情報機関のトップでしたという超絶後付け設定。もう何でもありだな。まあ最初から真面目なファンタジーでなくて半分おふざけ入っている作品だから許されるギリギリなんだが、安直過ぎていささかつまらん。普通は何となく不自然なものを感じたアルが調べたところで事実に行き当たるってぐらいのことをしないか?

 で、王女を救うために敵国に潜入だ・・・となっても、普通なら農民とギルド嬢と見習い勇者だけが集まったところで何も出来なさそうなんだが、そこに助っ人として現れるのが神出鬼没の郵便配達員で、実は彼は母親の配下でその正体は人類に味方している魔族でした・・・ってこれも極めて安易な設定なんだよな。もうご都合主義が炸裂しすぎていて。

 もうストーリーがご都合主義で後付け設定がバンバン出てくるもんだから、盛り上がりに欠けるところがかなりあるんだよな。正直なところ普通のファンタジーとして見るにはストーリーが安直すぎるんだが、かと言ってギャグとしても切れ味が鈍すぎるから・・・。何とも中途半端な作品になって来たな。

 

 

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