白鷺館アニメ棟

放送中のアニメ作品について、アニメファン歴50年以上という鷺が軽いツッコミを交えて与太話

転生したら剣でした 第3話「魔法鍛冶師は曲者でした」

確かに曲者ではあったが・・・

 魔法鍛冶師は曲者とあるので、彼は剣の正体を見抜いてそれを横取りなとしようとして罠を仕掛けてくるという展開かと思っていたのだが、確かに剣の正体を見抜くだけの眼力を持った曲者だったが、ただの武器オタの良い人でした・・・という展開には少々ずっこけたな。むしろ主人公達は有益な情報を手に入れて大助かりという。しかもどうやら主人公から提供された材料を元にフラン用の特殊装備まで作ってくれる模様。職人気質の頑固親父タイプは気に入ったら商売抜きの破格の対応をしてくれますってことで、仲間にするべきは頼れるオタクという展開。まあ確かに彼が剣を横取りしようとしたところで、剣自身が自由意志を持っていてさらに自由に動けるんで、何か特殊な能力で動きでも封じないと主人公にサクッと刻まれて終わりだが。

   
原作はラノベですか

 フランは目下のところは主人公の特殊能力にぶら下がっている状態で、本人もそのことが分かっているから、自分自身で強くなろうとかなり強い思いを持っている模様。もっとも敏捷な身のこなしなどは彼女自身の固有能力のように思われるし、聴覚や気配に対する鋭さは間違いなく彼女の固有スキル。ただ彼女は強くなろうという思いを持っているのは良いが、今回のゴブリンの大軍に対する対処を見ていると、思いが強すぎていささか無鉄砲というか、考えなしなところがある。彼女の進化のためには単なる剣術の腕だけでなく、そういう戦術面での成長も必要そう。

 

 

主人公がどことなくオッサンだよな

 それにしても以前からその傾向が出ていたが、主人公のポジションが完全にフランの父親ポジションになっている。主人公は元々前世でどういう人物だったのかが全く描かれていないのだが、ゲーム感覚を持っていたりするところを見るとそう年配というわけではなさそう。しかしフランに対する対応を見ていると結構年齢を感じるんだな。少なくとも10代や20代前半の感覚では無さそう。中を取って30代辺りの中年の親父ってところだろうか。

 嫁や子供がいた可能性もあるが、どことなくそういう雰囲気はないんだよな。人物像としてはややオタの入ったオッサンで、何だかんだとしている内に独身のまま30代になってしまったというパターンの人物ってのが私のプロファイリングです(笑)。で、オッサンが若い娘を育てるというと、自分好みの女性に育てて恋人にするという「源氏物語」パターンがあるのですが、この作品の場合は何しろ主人公が剣なので、パターンとしては大分前に流行った「プリンセスメーカー」パターンのようです。フラン自身は一流の戦士になって進化して、黒猫族に対する評価を変更させることが悲願のようですから。

 

 

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