勇者パーティーを追放されたビーストテイマー、最強種の猫耳少女と出会う 第1話「運命の出会い」
ん? この作品見たことがあるぞ。読んだりなんてしてないはずなんだけど・・・と考えたら、twitter広告に一昔前にやたらに出ていた作品だった。アホ勇者パーティーにリストラされたものの、実は主人公はビーストテイマーとしてはあり得ないレベルの能力の持ち主で、まんまと彼を追っ払ったアホ勇者パーティーはその後に地獄を見るという、典型的な「ざまぁ」系の作品です。それにしても最近の作品って、内容説明のためのクソ長いタイトルばかりで、一昔前の2時間ドラマみたいだ(「湯けむり殺人事件、北の温泉地を旅する傷心刑事の前に現れた謎の女、彼女の過去に絡む因縁とは」みたいな)。
まあこの手の作品に登場する勇者って、性格が劣悪な上に頭の出来が悪すぎるんですよね。サポート役の重要性が分かってないなんて、よくそんなので今までに全滅しなかったよなという世界。前衛で戦えないから役立たずなんてアホすぎるだろ。馬車をひかせるための馬は戦力にならないから不要っていうのと同じ。
確かにこの手の馬鹿はリアルにもいますよ。企業などで直接金を稼ぐ部署以外は不要だと考えているような経営者とか。その挙げ句に「研究開発部門なんて金を食うだけで役に立たない」とリストラした結果、ド短期では収益は大幅に改善したが、間もなく会社がつぶれてしまったとか。まあトップに立つ人間の大事な能力の1つは、地味な働きをしている部下の貢献について適切に評価できるということだが。
この手の話が登場するってことは、実際には読者層からしたら「勇者パーティーに追放されたビーストテイマー」でなくて、「一流企業にリストラされたダメ社員、転職して出世街道を突っ走る」というような妄想があるんだろうな。まあ「俺の能力を誰も理解してくれない」というのはよくある不満だから。もっとも本人が何の根拠もなく「俺には他の奴らと違う才能がある。何かの・・・」なんて思い込んでいる例もあるが。
目的がなくなってしまって冒険者にでもなるかと思ったレインの前に現れる最強種である猫霊族の少女・・・って、これまたご都合主義な展開だな。しかしそうでもしないと、確かにビーストテイマーって純粋に戦闘力では高くはないからな。ビーストテイマーと言いつつ実は最強魔法を使える賢者って設定の腑抜け作品が昨期にはあったが、本来のビーストテイマーは魔法とかは使わなくてあくまで他力本願ですから。だから彼女のような最強の仲間を持たないとさすがに戦闘力で成り上がるのは無理ですから。しかも彼は複数をテイムできる能力がある(これ自体が規格外らしいが)ので、OP見る限りではドラゴンとか精霊とか、九尾の狐とか(ただし全員なぜか美少女)をテイムして、ウハウハ最強パーティーを作るんだろうなってのは分かるが。
とりあえずしばし様子見。あまりにご都合主義が強すぎてアホらしくなったら落ちるってとこかな。
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