白鷺館アニメ棟

放送中のアニメ作品について、アニメファン歴50年以上という鷺が軽いツッコミを交えて与太話

2022年秋アニメ 水曜日編2

勇者パーティーを追放されたビーストテイマー、最強種の猫耳少女と出会う 第2話、第3話

 第2話は「最強種をテイムしたビーストテイマーは、自分も最強化していて英雄になっちゃいました」って話で、第3話は「そこに現れたドラゴン娘まで配下に・・・」と、ありきたりの超ご都合順風満帆展開。あまりに無理くり過ぎて面白くないな。

     
コミックが出ている模様

 で、一方の主人公を勝手に無能と決めつけて追放した勇者一行は、実は主人公が規格外の力を持っていたと言うことが分かった(のだが、あえてそれを認めずにまだクズ扱いしている呆れるほど器の小さい連中ですが)のだが、まだ彼を利用することしか考えていないという根性のねじ曲がりよう。

 こりゃ主人公を描くよりも「うぬぼれだけの根性悪勇者パーティーは、実は超有能だったテイマーをリストラしたことで地獄を見る」という作品にした方が受けるのでは・・・って気さえしてきたな。まあそっちに行ってしまったら正真正銘のざまぁ系だか、まあこの作品のアホ勇者は完全にその要素を持っているし、他のパーティー面々も同レベルという。

 それにしても主人公の度を超した無自覚さといい、犯罪者レベルでねじ曲がっている勇者といい、いきなり主人公に次々と靡いていく最強種連中といい、この作品の登場人物ってご都合主義の集大成みたいでリアリティが全く感じられないんですよね。まあ最近のなろう系ってそんなのばかりだけど。だから今ひとつ面白くないし盛上がらない。本来は普通以下だと思われていた奴が突然覚醒して無双になってウハウハという展開よりも、普通だったはずの奴が戦略や戦術を駆使して最強に成り上がっていくの方が正攻法なんだが、残念ながらその正攻法ストーリー組み立てられる作家がなろう系にはまずいないんだよな。そしたら一番安直なのは、突然無双スキルが覚醒するとか、何かの間違いで神から与えられるとかっていう棚牡丹パターンばかりになる。だからストーリーが浅い浅い。

 ってわけで本作も後しばらくは様子を見ますが、途中で落ちる可能性はかなりある。私は最近にピッコマに目を通したおかげで、私の想像以上にこの世界が行き詰まっていて同じパターンの作品ばかり量産している現状を目の当たりにして、いささかこのパターンはゲップが出そうなのです。

 

 

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