白鷺館アニメ棟

放送中のアニメ作品について、アニメファン歴50年以上という鷺が軽いツッコミを交えて与太話

転生賢者の異世界ライフ 第9話「ファイアドラゴンと戦った」

最強呪文であっさりとファイアドラゴンを始末する主人公

 ああ、やっぱり思った通り、シンゴジラとの対決も何の危なげも盛り上がりもなく、超巨大呪文で片付けてしまった。これだったらストーリー上はまだあのせき止めた水を大量に浴びせたことで倒した方が余程マシなんだが。さらにはマニア向けにこれは真田昌幸が徳川軍を上田城で迎え撃った時に取った作戦であると蘊蓄入れとけば、それなりに喜ぶマニアもいるというのに・・・。

   
小説やコミックが出ている模様

 で、ファイアドラゴンの宝玉を手に入れて、さらに桁違いの魔物防具を作ってもらったと。ところで気になったのは、スライムって一匹に防具を着けただけで他の連中も連動してパワーアップするんでしょうか。そもそも本来は不定形のスライムに防具というのがおかしな話ですが。それに防御力が上がったってよりも身体能力が全面的に上がっているから、武器系アイテムのようにも思えるのだが。これで無双の主人公様がさらに無双に。

 

 

にしてもつくづく盛り上がらない作品だな

 本当に呆れるほどに盛り上がらない作品だな。主人公キャラがあまりに感情が薄いが、それはいかにも棒な台詞回し(声優さんが下手なんじゃなくて、意図的にそういう台詞回しにしてるんだろうとは思うが)がさらに拍車をかける。また主人公がパーティを組まないせいで、回りに盛り上げるキャラもいない。スライムたちは個性があるように見えて実は全く個性がないし。そもそもティナとリーサのような普通の作品ならレギュラーにすべきキャラを2話限りのゲストキャラであっさりと切り捨ててしまうんだから・・・。何かわざと話が盛り上がらないようにしているような気さえする。

 とりあえず一本道ルートのように主人公の次にするべきことは次々出てくるんだが、まるで日本に多いドラクエ型やらされている系RPGと一緒。こっちはそのプレイを見せられている感覚なんだが、このキャラがチート技のせいで初期からレベルマックスなもんだから、中ボスクラスもバッタバッタと指先1つでダウンなので全く面白くないという感じ。

 ライトノベルを読んだ時もあまりに描写があっさりしていることから「これなら私でも書けたな・・・ああ、もうちょっと若けりゃ私も小説家目指したのに」と感じたが、それでもここまで淡泊な作品でもなかったと記憶してるんだが。どうもアニメ化の際に主人公の内面描写なんかをさらに落としてしまっているから、輪をかけて淡泊な作品になってしまって、おかげでさっぱり盛り上がらないってことになってしまった感がある。恐らくアニメ化が原作の弱点を増幅しちまったんだろうな。なんかストーリーをただなぞってるだけという感が異常に強い。

 

 

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