無双の主人公様がドラゴン共を蹂躙
魔物防具を作ってもらうことになったユージだが、それにはブルーレッサードラゴンの宝玉が必要だと言うことで早速ドラゴン狩りに火山に向かう。レッサードラゴンは魔法が効かないし物理攻撃にはかなりの抵抗力があるとのことなので、少しは手こずるかと思いきや、大量の水をぶっかけて体を冷やしてやったらコロッといくという話。結局は放水しまくりゃ大殺戮と言うことで、ユージとしてはド楽勝の戦いに。
中ボスのブルーレッサードラゴンはさすがに雑魚よりは強かったが、それでも冷凍魔法多重連発であっさりと始末。レッサードラゴンには魔法は通用しないといってたんでは・・・と思ったが、まあそういう細かいことはどうでも良いか。
とにかく相変わらずのように盛り上がらないんだよな。主人公が無双すぎて敵を一方的に蹂躙するだけだから緊迫感もなければ戦術要素もまるでない。その上に以前から言っているようにどうにもこの主人公が感情希薄。そのせいで笑えるべきギャグもすべてスベるし。この作品って実はスライムが主人公だから、それを邪魔しないように主人公のキャラを殺してるのかと言いたくなるところ。
どうせ次のドラゴンもあっさりと抹殺でしょ
で、例のカルト教団の暗躍が原因と思われるが、本来は表に現れてこないはずの親玉ドラゴンまで登場とのこと。まるでシンゴジラのような存在であるが、どうせこれも無双の主人公様が大して苦労もせずにチャッチャと倒しちゃうんでしょと思ったら、盛り上がりようもないわな。そもそも最初にいきなり大陸をまるまる滅ぼすようなドラゴンをあっさりと葬ってるんだから、火山の主ぐらいが敵なわけがない。
何か最初に強い敵を持ってきすぎたせいで、後の敵に行き詰まってるんじゃないかなという気がする。同じようなことが大昔の「スレイヤーズ」であったな。あの作品は元々は読み切りの公募作だったから、筆者は最初の敵を魔王シャブラニグドゥにしてしまったんだが、後に人気を博して続きを書くことにしたら、最初に魔王を倒してしまっているもんだから、次のラスボスは魔王配下のヘルマスターという形になってしまって、なぜか最初に倒した相手よりも劣っているはずの相手に最初よりも苦戦するという理由をどうつけるかで、かなり筆者が苦労してこじつけていたのが分かったからな。この辺りが最初から長編を想定して設計していた作品ならこうならないのだが、そういう作品に限って当たらなくて途中で打ちきりになっちゃったりとか。ジャンプ漫画と同じで、毎回クライマックスって作りは無理が来るんだよな。
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