勇者一行に戦闘の手ほどきをしてやる無双のケルヴィン
ああ、やっぱり勇者たちと戦うか。もっともレベル差がありすぎて通常戦ったんなら勝負にならないので、1人で4人を相手にか。それも全力出さずに実力を見極めてやろうってスタンスですね。確かに戦闘狂だわ。しかし結果として勇者連中に戦闘の手ほどきするって形になってます。
ケルヴィンの感覚としては「こいつらレベルはまだまだだが、その割にはそこそこやってるな」ってとこでしょうか。ただ戦士が松岡修造過ぎて暑苦しい上に完全に独走ですが(笑)。「お前らもっと連携取れよ」ってとこでしょう。確かにバラバラに戦っていたんでは強敵相手だったら一掃されてしまいます。もっとも勇者としての性根はご立派ではありますが。ああいう正義馬鹿なら魔王倒しても、それに自分が取って代わろうなんてことは考えないだろう。ただもう少し経験積まないと今のままなら玉砕しそうだが。
師匠と呼ばれてしまったケルヴィンだが・・・
で、彼らの奥の手をことごとく粉砕したケルヴィンは、結果としては勇者から師匠扱いされることに。まあ確かに立ち位置は師匠だわな。見習い勇者が自らの精進のために人里離れて隠棲している大賢者やかつての伝説の勇者の元を訪ねるみたいな感じだ。もっとこちらは大賢者の方が自ら現れて勇者にケンカ売ったんだが(笑)。
ところで私が勇者だったら「あのー、それだけお強いんでしたら、あなたが魔王ぶっ飛ばしてくれませんか」になりそうなんだが、そこのところはどう言い訳するんだろうか。まあその辺りは次回でしょうか。盗賊連中の始末は勇者一行が倒したことにするようですが。ケルヴィンってそもそも何の使命も持たずにこの世界にいるんですよね。まあ勇者たちに魔王討伐の使命を与えた当の女神自身がケルヴィンと一緒に遊び呆けてるんだが。
お気軽お気楽な作品だが、同系統の「転生賢者」よりはやっぱりこっちの方がまだ面白いな。キャラがそれなりに描けているし、主人公が同じ無目的でもこっちの方が余程共感しやすいし。まああっちは主人公の仲間がモンスターだけというコミュ障だから、話が深まりそうなはずもないが。もっともこのパターンの作品はそろそろ終わりにしませんかってのが本音ではあるが。
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