白鷺館アニメ棟

放送中のアニメ作品について、アニメファン歴50年以上という鷺が軽いツッコミを交えて与太話

RWBY 氷雪帝国 第1話~第6話「Do you have a plan?「作戦は?」」

この作品って、原作はアメリカ製ですか

 まあありきたりの超能力で美少女が敵モンスターと戦うというパターンの作品のようです。戦うのは美少女だけでなくて男もいるようですが、主人公のルビーのパーティが美少女ばかり4人というのがミソだろうな。しかもリボン少女は実は猫耳少女のようだし。そしていかにも猫的に敏捷な忍者的な戦闘をするという。

   
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 ただどうも雰囲気に奇妙なところ感じるからザクッと調べたところ、この作品って本来はアメリカの作品なんですか。そしてアメリカの方では全106話に及ぶ大河ドラマのようだ。で、本作はこの冒頭を元に日本で製作したものらしい。それにしても驚いたな、言われなかったら完全に最初から日本のアニメだと思うところだわ。設定やらその他諸々、キャラデとか明らかに日本のアニメをかなり意識しているのが分かるから。私が微妙な違和感を持ったのはキャラのネーミングだけ。同じカタカナネームでも、微妙に日本人のネーミングセンスと違う感じがあったから。

 やっぱり向こうのオタは日本のアニメもよく研究してるんだろうな。私はその内に韓国や中国に日本のアニメは負けるだろうと思っていたが、こりゃそれだけでなく、アメリカにまで日本のオタ向けのアニメが乗っ取られそう。本当に日本がアホな政府に足引っ張られて丸ごと停滞しているうちに、この分野まで海外にやられる羽目になるか。

 

 

予想以上にワイスの夢世界を引っ張っているが

 で、作品の方だが、とりあえず最初はお約束でルビーのパーティがパーティとしてまとまっていく過程を描くんだろうと思っていたから、少し屈折したところがあって他のメンバーに思うところを含んでいたワイスの精神の変化を描くのは必須だったので、それをワイスの夢の世界にダイブするという形で持っていく展開自体は妥当でありがちとは感じていた。ただ予想と違ったのはそれをかなり引っ張ること。私の予想ではワイズの件は2、3話でケリをつけて、後は結束が強まったパーティが外の敵と戦ってさらにまとまっていく過程を描くと思っていたので、6話終了時点でまだグズグズやっているというのは予想しなかった。次回に決着がついたとしても(それも怪しいが)、話の半分以上(恐らく全13話ぐらいでしょ)をこれに費やしたら、後は何を描けるんだろうという疑問はある。

 問題を抱えているのはワイスだけでなくてブレイクもだから、バターンとしてはブレイクの元の組織との問題なんかも出て来そうなもんだが、この進行ペースから行けばそこまで描けるのやら。ブレイクの問題については結束が強まったルビーのバーティがバーティ丸ごとでサポートするという展開になるんだろうと思うが。

 またサブキャラ的に登場しているジョーンのパーティもかなりおいしいキャラ配置しているから、ストーリーに絡めたいところだが、この調子で行っていたらそこまで行っていたらメインの4人の描写が薄まることになる可能性大。その辺りのバランスも難しい。

 それにどうやら元々の作品はかなり長編のようだから、このアニメの落としどころはどうするんだろうか? ありがちなのは途中で完全にブツッと切ってしまうパターン。最近の小説原作付きはそんなのばかりだが。それとも日本アニメ独自の一応の決着はつけるのか? 一応の中間決着はつけたところでストーリーはまだ続きますと言う含みを持たせるという展開。

 

 

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