ご都合主義過ぎる結末に完全に脱力
魔女の村を襲撃するべく繰り出した大軍だが、仕掛けられた罠に散々翻弄されて、「こりゃ実力が違いすぎて話にならん」と戦意喪失、結局は獣堕ち連中以外はあっさりと戦線離脱。さらに獣堕ち連中も同様に格の違いを見せつけられた挙げ句に、率いていた魔物憑きがゼロおばさんの禍々しい魔術によって完全に葬られてしまったことで勝負あり。と言うわけでなんかあっさりと主人公陣営の勝利です。
そして反魔女派の黒幕も、アルバスとロー・クリスタスが仕掛けた罠によってあっさりと正体を現してしまい・・・結局はロリ婆によって制裁を食らう羽目に。これですべて解決目出度し目出度し、反魔女派はそのショボさが世界中に知れ渡ると共に、一人も殺さずに大軍を退けた魔女達の度量の大きさも同時に宣伝され、世間の魔女達に対するイメージも大幅に向上。これにて目出度し目出度し一巻の終了・・・って「はぁ?」ってのが本音ですね。
呆気ないというか、あまりにご都合主義というか、ここまで散々引っ張った挙げ句がこのオチ。そしてまあこれは原作付きの場合は仕方ないのかもしれないが、現実の話は「何も始まっていないし、何も終わっていない」。SPY×FAMILYの場合はこの同じ言葉を良い意味で使いましたが、こちらの方はそのまんまの「マヌケすぎる内容」という意味。あっちは中身が濃いから無理に結論付けたらおかしくなるが、こっちはあまりに中身が薄いから、終わってみたら結局スッカラカンの話だったと言うこと。
もうこの手の作品、そろそろ止めにしたら?
で、セービル達の新たなる冒険がこれから始まると言われたところで、これは是非とも第二期を・・・となるわけもない。これだけグダグダの上にキャラも描けていないというか魅力の乏しい作品、これ以上引き伸ばしても仕方ないし、わざわざ原作を手に取ろうって気にもならんし。
何か最近は原作小説や原作コミックのプロモビデオとしか思えないアニメがほとんどになってるんだが、本当にプロモビデオの役も果たせてるのかな? 私的には「こんな作品、わざわざ原作読むまでもない」と思うようなアニメばかりだったが。そもそも内容がワンパターンの上に中身が浅い。キャラが描けてなければ世界観もご都合主義的すぎたり、そもそも作者が何を描きたいのか不明とか、そんなのばかりだった。まあ中には「もしかしたら原作はもう少しはマシなのかも」と思った作品もなかったわけではないが。
何にせよ、異世界転生ものはもう当の昔にオワコンですが、この作品見てたら、既に異世界ファンタジーというジャンル自体にオワコン感が半端ないな。もっともキチンと人間を描けていたら、舞台は異世界であろうと宇宙であろうと、未来であろうと過去であろうと、いくらでも魅力的な話は作れるんですが・・・。
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