白鷺館アニメ棟

放送中のアニメ作品について、アニメファン歴50年以上という鷺が軽いツッコミを交えて与太話

2022年春アニメ作品評価

 2022年の春アニメについての作品評価の点数を発表します。なお2クール連続作品の場合は、最終回が含まれるシーズンに評価することにします。

 評価についてはまず総合評価はA~Dの4段階でAが最上でDが最低となります。
 各項目は「キャラの魅力」というのはいわゆるキャラ萌えとかいうのではなく、キャラがリアリティや魅力を持ってキチンと描かれているかということ。「ストーリー性」はそのものズバリの盛り上がる興味を持てるストーリー展開となっているか。「納得性」というのは話の設定に無理があったり、ストーリー展開が無茶だったり、演出がひどかったり、そもそも作品が完結しなかったりなど、納得しにくい難点を抱えていないかというものになり、各項目3段階で評価しています。

 なおブログの方では途中脱落で扱いをやめたが、実はその後も作品自体は不定期にチェックしていた(空いた時に暇つぶし的にまとめ見などをしていた)という形で最後まで目を通している作品とか、実は最初から見てはいたんだがブログで扱う気がしなかった(コメントとして書くようなことがない)とか、さらには「途中で脱落必死」と考えて最初から扱わなかったのに、結果として最後までダラダラ見てしまったなんて作品も加えている。

 

 

パリピ孔明

総合評価 A
キャラの魅力☆☆☆ ストーリー性☆☆☆ 納得性☆☆

 天才軍師の諸葛孔明が現在に転生して歌手のプロモートをするという設定は突飛だが、内容自体は結構コテコテな古いタイプの作品。ただそれだけに話に破綻はなく、登場人物も魅力的によく描けていた。まあ元ネタの三国志との関連はやや強引な部分ばかりだったが。

 

勇者、辞めます

総合評価 B
キャラの魅力☆☆☆ ストーリー性☆☆ 納得性☆☆

 前半の主人公が組織論を駆使してガタガタになった魔王軍を建て直す話と、後半の主人公の過去とそこからくる目的が明かされてくる辺りがまるで別の作品のようにつながっていない感はなくもないが、主人公含めて登場キャラが魅力的に描き切れており、そのことから話自体の説得力はある。

 

史上最強の大魔王、村人Aに転生する

総合評価 C
キャラの魅力☆☆ ストーリー性☆ 納得性☆

 結局は主人公キャラに特に目的も無いまま、グタグダとした学園ドラマが長すぎた。後半に唐突に過去を絡めたドラマを持ってきたが、これも無理くり感が強すぎて、前半の流れと完全に無関係になってしまっている。ご都合主義満載の強引な展開は腰砕けも良いところだが、あまりにステレオタイプのキャラ描写も魅力に欠ける。

 

骸骨騎士様、只今異世界へお出掛け中

総合評価 C
キャラの魅力☆☆ ストーリー性☆☆ 納得性☆

 転生無双ものの限界がもろに出てしまった作品。主人公が無双すぎて話に緊迫感が皆無だし、ストーリーの方向性も全く見えずに迷走している感があった。また主人公の最大の特徴である骸骨騎士という設定もほぼ生きていない。登場人物が少なめなのが幸いして、キャラはそこそこ描けていたことだけが救い。

 

処刑少女の生きる道

総合評価 C
キャラの魅力☆ ストーリー性☆☆ 納得性☆

 アカリのキャラがとにかく異常にウザくて魅力に乏しい。またメノウを始めとして登場人物がすべてクセが強いというよりも、明らかに人格破綻した部分のあるキャラばかりなので、ストーリー展開においてもそれがネックとなってかなり無理のある話になっており、その辺りが中盤以降に急激にストーリーが失速した原因となっている。

 

 

魔法使い黎明期

総合評価 D
キャラの魅力☆ ストーリー性☆ 納得性☆

 グダグダのまま一向に進展しないストーリー、何を考えているのか、そもそも何も考えていないのかが不明で全くもって魅力に欠ける主人公、どこかしら設定に無理のある登場人物達と、とにかくキャラクターが全く描けていない。その挙げ句に強引でご都合主義な大団円で腰砕け。何を描きたかったのかも不明な作品。

 

SPY×FAMILY

総合評価 A
キャラの魅力☆☆☆ ストーリー性☆☆☆ 納得性☆☆☆

 超有能なスパイのロイドが、テレパシー能力のあるアーニャに、殺し屋のヨルと作戦のために家族になるというとんでも設定からくるドタバタを、実に楽しく描ききった。またその中で任務と割り切りつつも、若干の心の揺れが現れてきているロイドの様子などもさりげなく描けているのが上手い。ギャグもアクションもどちらもテンポも切れ味も抜群で、間違いなく今期で一番楽しめた作品。

 

中途脱落作品

このヒーラー、めんどうくさい 2話で脱落

 あまりにウザすぎるヒロインのキャラが不快に過ぎたが、何よりも全く笑える余地のないテンポも切れもダメダメのギャグがあまりに寒すぎた。

恋は世界征服のあとで 2話で脱落

 戦隊ヒーローと悪の女幹部が恋仲になるというドタバタ喜劇のはずだが、何か強引かつ腑抜けた恋愛劇を延々とするだけで間は悪いし、そもそもの設定が全く生きていないし、ヒロインの性格設定があまりに都合良すぎるしという辺りで見ていられなくなった。

RPG不動産 1話で脱落

 典型的なほのぼの系少女漫画というノリは退屈極まりないし、クセの強すぎる化け物寸前のキャラデザインはどうしても馴染めず見る気が起きなかった。

 

 

総評

 今期は作品数は多くなかったのであるが、その中でぶっちぎりと言って良い状態だったのが「SPY×FAMILY」。テンポの良いドタバタギャグとアクションで楽しませてくれた。また完全に思惑が食い違っているにもかかわらず、なぜか家族として固まっているロイドファミリーの描写が秀逸。一人だけ全員の正体を把握していて、影で暗躍しているアーニャが楽しい。

 二番手はこれは作品の内容から全く期待していないにもかかわらず、たまたま見たら結構嵌まったという「パリピ孔明」。基本的にストーリー展開は古いタイプの作品なので、今時の若者ウケするかは疑問だが、私の好みにはピッタリはまった。こういう予想外のサプライズは嬉しいところ。

 後は相も変わらず十把一絡げの異世界ファンタジーものばかりで、個性が薄い量産型作品がズラズラ。その中で「処刑少女」が特異な設定で当初は少し目を惹いたのだが、中盤以降ストーリーがグダグダの上にキャラの性格設定が破綻しすぎていてツラくなった。結局は終わってみたら、その中で「勇者、辞めます」が唯一キャラ描写面で魅力を見せていて、頭1つだけリードしたという印象。

 今期は作品数も少なめの上に、個性に乏しい作品が並んだので全体的に低調感はあるが、それでも「SPY×FAMILY」と「パリピ孔明」は一応次回が気になる作品であったので、そういう作品が存在したことは救い。

2022年冬期作品評価

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