結局は最後までレッドが無双すぎました
アークデーモンの魂胆で、見事に剣に支配されてしまってバーサーカー化したルーティであるが、無敵のレッドが銅の剣を縦に割かせるというあり得ないような技を駆使して、ルーティから呪いの剣を奪ってしまうことで、ルーティはあっさりと正気に戻って目出度し目出度し・・・って、こんなに簡単なことだったの? それにしてもレッドってやっぱり無双すぎるよな。どう考えても「お前は戦力として足手まといだ」なんてことはあり得ないわな。加護とか言う呪いを取り除いたら、恐らく人類最強だぞ、あいつは。
そしてあっさりと勇者を捨てて兄貴と一緒にスローライフを送りたいと言い出すルーティ。魔王はどうするんだと思っていたら、やっぱりそれを心配する意識高い系のクルセイダーを「勇者なんかに頼らなくても、君なら多くの仲間を味方につけて十分に勇者になれる」と口先で丸め込むんでしまって、まんまと魔王討伐なんていう面倒な仕事を押し付けてしまうレッド。こいつ剣の腕だけでなく、営業トークでも無双だな。ほぼ無敵の有能さだ。こりゃ姫様がデレデレになるのも分からないでもない。
そしてレッドは辺境ウハウハ生活を満喫・・・ってこれで良いのか?
そしてあっさりとルーティはBランク冒険者として辺境暮らしに、あの萌えアサシンは友人として行動を共にする模様。もっともレッドとデレデレの新婚生活だった新妻リットは、強烈ブラコンの小姑が近くにいるのは心中穏やかではないはずと見るが。実際に火花を散らしている場面もあったし。
右手のなくなったマッチョ兄貴はそんなものは何のハンデにもならないとばかりに、再び戦いを求めて旅立った模様。確かにあの兄貴は、右手なくても全く不自由ないわ。ある意味で、この兄貴も無双だな。
そしてバカ賢者はあっさりと成仏させられてしまいました。もう賢者の加護なんて呪いに支配されずにもっと普通の人生をやり直せよというような花向けされてましたが、やっぱり加護なんてあからさまに呪いだわな。何かこの作品見てたら、最後は魔王よりも迷惑至極な唯一神とやらをバッサリやった方が目出度し目出度しになりそうな気がするな。
結局は「世界の運命なんて俺には関係ないから、辺境でグラマー美女とウハウハ生活を選んだ」ってお話だわな。それで良いのか? って疑問は多分にあるが。ただウハウハな辺境ライフを魔王とやらが邪魔するようだったら、ルーティと共に無敵のレッド様が出向いて「お前ウザい」と魔王なんて指先一つでダウンさせそうだ。結論、有能なイケメンは何をやっても許される・・・って話か、この作品は。
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