豪快なまでに出鱈目な決着がこの場合は正解だな
うーん、豪快に出鱈目な大団円を持ってきたな。まあ、だけどこの作品の場合はこれで正解だろうな。
結局はバルザックはパイロットと電池少女が恋愛状態になったのが力が暴走した原因と考えていたが、実は彼が神楽坂の愛を正面から受け止められる度量がなくて、彼女の気持ちが急激に冷えたことが原因だったってか。まあガランドールは特に電池少女の感情に連動しているわけだから、恋愛が盛り上がっただけでは暴走はせんだろうな。私はバルザックの気持ちが他所にそれたのが原因かと思っていたんだが、ちょっとニュアンスが違ったようだ。まああれは確かに「度量が小さい」と言われても仕方ないな。
その点、細道は最後の最後で電池少女達の想いを真っ正面から受け止め立ってか。まあそれは良いんだが、相手は3人いるからな。このままだと本当に都合良く相手をとっかえひっかえになっちまうが、実際には細道の頭の中にいるのはりんで、後の2人はオマケみたいな印象だな。まあそこのところは無理矢理にまとめていたが。このままだと一夫多妻ハーレムロボットの話だからな。
要するに真っ正面からのオタク讃歌なんだろうか
で、予想通りというかやっぱり相手側の連中も巻き込まれてしまうという形になったようだ。アカツキが密かに持っていたフィギュアが彼の迷いの象徴になっていたが、やっぱり本人が思っている以上に彼は本質的にはこっちの世界と相性が本当は良いってことになっているようだ。で、この後はアラハバキとアカツキが手を組んで真国に乗り込んで、萌えパワーであちらの世界を席巻するって話になるのかな・・・と含みを持たせるところで一巻終わりってとこですか。
それで結局この作品のテーマって何だったんでしょうね。萌えは世界を救うってか? それともホストはやっぱり女の扱いが上手いって・・・。まあ妥当な線で「オタよ、自分の好きという気持ちに素直になって堂々としていろ」って辺りだろうな(笑)。終盤「これは燃えるシチュエーションだろ」って言ってたが、確かにオタク的には燃えないと嘘って展開になってたからな。「世界の中心で萌えと叫ぶ」ってか。
いやー、正直なところ始まった時には微塵も期待してなかったんですけど、予想外というか全く持って想定外に意外と良かったと思いますよ。今期は予想や期待を悪い意味で裏切ってくれる作品が多かったんですが、この作品は逆の裏切り方をしてくれたと思います。
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