白鷺館アニメ棟

放送中のアニメ作品について、アニメファン歴50年以上という鷺が軽いツッコミを交えて与太話

SCARLET NEXUS 第26話「それぞれの未来」

エピローグというべきか、蛇足というべきか

 前話で実質的に話に決着がついているので、今回はエピローグというか、蛇足というか。ドラクエでファンファーレと共に各地を凱旋しているようなものです。内容的にはほとんど意味がない。

     
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 とりあえずカレンは自身の存在を消滅させて、その代わりにアリスをあっさりと復活させたのだが、何でそれが出来たのかは「良く分からん」という結論。はっきりと「ご都合主義です」と言い切っても良いのでは(笑)。もう話の辻褄なんて因果地平の彼方に放り出してるだろうから。

 で、ハッキリとは言ってはいなかったが、恐らく今回の件で超能力を無くしたユイトは「政治家を目指す」と。名家の出身で地盤・看板・鞄のいずれも揃ってそうだから、馬鹿兄貴の代わりに権力者になるってか? そもそもこの世界、政治家って言っているけど民主的な議会なんてなさそうだもんな。この世界でスメラギ家のユイトが政治家を目指すってことは、「俺が権力者になる」という意味と等価に思えるのだが。

 

 

そもそもこの作品って何を言いたかったの?

 一方のカサネは状況の分からない月に一人で調査に行くと言いだしている。月は怪異の巣になっている可能性があるんだが、そんなものは私の能力で一掃してやるって話か? まあ実際に怪異なんてカサネにかかったらとことん雑魚だったからな。時間稼ぎさえ出来てなかった感じで。この世界って、銃などの武器は怪異に全く無力だが(その割には対空砲の類いの防御兵器はあったようだから、ある程度の以上の火力なら一応の効果はあるのか?)、脳力の前では怪異って結局はほぼ雑魚でしたからね。

 そしてあのひね者は組織の長を目指すとか、ジジイは体が動く内はとりあえずまだまだ若い者に負けられんとか、どうでもいい話ばかりが延々と。そういやカレンの存在はもうユイトとカサネ以外はほぼ忘れてしまっているなんて話も出ていたが、これもまさにどうでも良いこと。結局はどうでもいいエピソードの集大成でした。

 この作品って、結局は怪異のやけにシュールでサイケなデザインだけが一番のインパクトで、それ以外は全く何もない作品だったな。2クール26話もかけて結局は何を言いたかったのかということもなさそうだし、あえていうならユイトの成長を描くさくひんだったんだろうけど、それも大して成長してないんだよな。

 

 

前話はこちら

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