エリスが去ったせいでヒキニートに戻ってしまうルーデウス
エリスが去ったことにショックを受けて、抜け殻のごとく再びヒキニート一直線のルーデウス。うーん、あれはエリスがあまりに説明不足だわ。「釣り合わない」とだけ書いていたら、ルーデウスは「自分はエリスと釣り合ってない」と考えるわな。一応エリスの方が社会的立場は上だったんだから(もっとも今回の件でエリスの家は事実上崩壊しているが)。たった一言「あなたに相応しい女になって帰ってくる」と書いてあったらルーデウスも納得したのに・・・。ルーデウスの中では「一体自分のどこがまずかったのか」の疑問が渦巻いているのは間違いない。
その挙げ句、ヒキニート生活をしていたら精神もかつてのヒキニート状態に戻ってきた。まあ壮絶な過去があったのはボツボツと語られていますが、お約束のような学校内のクズによる陰湿なイジメで登校拒否になったというパターンのようで。どこでもいるんですよね、ああいうクズ。しかもそのクズがそのままノウノウと社会に出て、やっぱり誰かに迷惑かけながらクズとして生きていたり、中には「昔のちょっとしたやんちゃ」と過去の出来事はなかったことにして、普通に父親していたりするからタチが悪い。
主人公は結局はそのままヒキニート中年になり、引き返せなくなったところで親が亡くなり、無理やりに家を追い出されたようです。で、その後ご臨終して人生やり直ししてるんだったっけ。今度は真面目にコツコツやって来たんだが、対人スキルだけは未だに優れているとは言いがたいところがある。実際、前々回見てたら分かるように、かなりKYなところはやっぱりあるから。
しかし再度立ち上がる主人公、そりゃそうだろ
だけどルーデウスを知る者はみんな「彼なら大丈夫」と思ってるんですよね。彼が一番分かっていないのは、自分が周りの人間にそれだけ影響を与えているってこと。まあこういう人の関係性が分かるようになったら、彼は本当の意味でリア充になるんでしょう。
それにしても客観的に見れば、あからさまに彼に好意を持っている女性が3人(それも美少女ばかり)いるんだから、全く悲観する必要はないんですが。まあ女慣れしている奴だったら「エリスは逃げたか・・・じゃあ次」ってなるところなんですが。まあそうならないところが元ヒキニート。
で、ついにここも追い出されそうになったところで、行方不明の母親を探さないとという使命を思い出したようです。かなりヘロヘロな状態ですが、とりあえず立ち上がって歩き出したというところで今期完か。話に一区切りついたようなついていないようなですね。まあ忘れた頃にまた第3期が登場するというパターンの気はしますが。とりあえず第2期は第1期と違ってメインストーリーがかなり動き始めたので見所は結構ありました。本作はルーデウスの成長を描く作品のようだが、実際は今期はエリスと特にルイジェルドの成長が著しかった。ルイジェルドが旅人を助けて彼らと和んでいる場面なんて、正直一番泣けたシーンだな。ルイジェルドもようやくここまで来たかと。ちなみに彼らがスペルド族と聞いて問答無用で恐怖しなかったのは、実際に呪いがかなり解けてきてるんだろうな。
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