故郷への旅が終わると別れが待っていた
長い旅路の果てにようやく故郷にたどり着いたルーデウス一行。しかし帰り着いた故郷はあの大災害で何もかもなくなっていた。その辺りがもの悲しいな。結局はルーデウスの母親はまだ所在が見つかっていないんだな。
そしてここまでたどり着いたところで別れが。そもそも仲間を探すと言っていたルイジェルドはようやくルーデウスたちを目的地まで送り届けたことを確認すると、ここからは一人で旅を続けることに。それにしてもこの旅で一番成長したのはルイジェルドでしょうね。最初のあの剣呑な雰囲気でそのまま旅をしていたら、恐らくあちこちでトラブルを起こして、スペルド族に科せられた汚名をそそぐどころか、さらに上乗せしてしまっていた可能性が高いからな。また正体を誤魔化すためにルイジェルドに髪を剃らせたのが、図らずしも呪いを解くことにつながっていたとは。そりゃ今まで悪戦苦闘してきたらしいルイジェルドが密かに涙を流すのは分かるわ。ルイジェルドの心にはルーデウスに対する感謝しかないだろう。
エリスにとっては単なる仲間と言うだけでなく、剣術の師匠でもあったわけです。実際にエリスはこの旅の間に剣術の腕をさらに上げてます。師匠であったギレーヌと再会しましたが、久しぶりに手合わせしたら多分ギレーヌはエリスが腕を上げたことに驚くでしょう。それにエリスは人間的にもかなり成長したんだな。最初は狂犬の名の通り、頭に欠陥があるのではと思えるほどに凶暴な奴だったからな・・・。今でもその片鱗はあるが、人を思いやる心を身につけたし、正しい暴力の使い方も身につけたな(笑)。
ようこそリア充の世界へ・・・のはずだったんだが
エリスを待っていたのは過酷な運命でしたが、これについてはエリスは来る前から予感はあって覚悟はしていたようです。しかしそれでもあまりに過酷。特に爺ちゃんが罪人扱いで処刑されてるってのはキツいな。エリスにしてもそんな国で生きていく気はしないだろうな。
そしてエリスは自らルーデウスに迫ると。ルーデウスがアタフタするのは中の人が童貞ヒキニートだからでしょう。二人がここで契りを交わしたってことですが、まあさすがに露骨な表現は出来ないので表現が文学的です。と言っても未成年がこういう行為に及んでいるってのは、やっぱり中国なんかではヤバいだろうな。それでなくても「子供のくせにエロい」ってことで放送禁止食らったそうだから。子供がそういう行為しているってのがヤバいし、中の人が中年と言ってもそれはそれでやっぱりヤバいから。
で、晴れて俺もリア充に・・・と思っていたルーデウスだが、目が覚めてみるとエリスは旅立ってしまっていた。これはさすがにルーデウスも混乱するだろう。昨晩は「家族になって欲しい」ってエリスから迫ってきたのに、翌朝には「今のままだと釣り合いが取れないので旅立つ」とは。恐らくエリスは自分がルーデウスの足手まといになると武者修行にでも出たんでしょうが(ギレーヌと同行しているってのはその証拠)、あれだとルーデウスは自分が愛想尽かされて逃げられたと感じるわな。こりゃ下手すると、「もしかして昨晩の俺があまりに下手すぎて愛想尽かされたのか」とトラウマレベルになる可能性もあり。一つ間違うと、妓館に通い詰めてそっちのスキルばかりをアップしようとするなんてことにもなりかねん。
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