白鷺館アニメ棟

放送中のアニメ作品について、アニメファン歴50年以上という鷺が軽いツッコミを交えて与太話

テスラノート 第10話「『容疑者』についての考察」

意外な急展開・・・と言わせたいんだろうけど、実は行き当たりばったり

 うーん、まさかあいつが裏切り者か。これは意表を突かれた凄い展開だ・・・と言わせたいんでしょうが、ここまで伏線的なものが全くないんで、結局は行き当たりばったりの思いつきにしか見えん。

     
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 いかにも思いつき的に展開しているから、細かいところを見ていったら矛盾だらけ。そもそもまだテスラの欠片を入手していない組織に、かなり前からスパイを潜伏させるという意味が分からん。それだったらテスラの欠片の情報を事前に入手してたんだから、自分達でそれを確保するように全力投入した方が早い。

 本来はああいう展開する時は、いろいろと伏線を入れておいて、後で「ああ、あれはそういうことだったのか」とつながるようにしておく必要がある。そうしたら「やられた。完全に予想外だった。」となるんだが、この作品の場合は余りに唐突すぎて「はぁ?」で終わり。そして設定に無理がありすぎるところを「優秀な工作員だからなりきって誤魔化した」で全部片付けようとする強引さ。

 

 

工作員連中も三流ばかりだし・・・

 大体、あの爺さん、スパイを見破って罠をかけたと言っていても、そこで逆にやられていたら全く意味なし。しかもチーフもあそこで逃げ出す意味もない。拳銃撃ったら指紋だけでなくて様々な痕跡が残るから、そんなの調べるのも簡単。手から焔硝反応が出るかを見たら一発。そんなところに考えが及ばない三流工作員ばっかり。この辺りの強引さというかマヌケさがストーリーをお寒くしている。

 作画の方も相変わらずお寒い限りだし。3Dにしたのは一度キャラを3Dデータで作ってしまったら、後は動かすのが簡単という手抜き目的なのは見えているが、部長の奥さんなんかはちょい役なもんだから、3Dデータ作ってなかったんだろう。おかげで旦那は3Dで嫁は2Dという異次元夫婦になってしまっている。正直なところここまでショボい画面は今時ゲームでも少ないわ。

 

 

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