白鷺館アニメ棟

放送中のアニメ作品について、アニメファン歴50年以上という鷺が軽いツッコミを交えて与太話

月とライカと吸血姫 第5話「離ればなれの訓練」

明らかにレフに心を許し始めているイリナ

 イリナは精神面の訓練中で、イリナと離れたレフは見学に来た女士官が殊更に「実験動物」を強調する姿勢に半ば無自覚で猛烈な反発を感じている。レフは絶対にイリナを生きて帰還させるという意志を強めているが、それとは対称的に回りは「どうせ実験動物なんだから死んでもかまない」という姿勢を強めている。それどころか無事に生きて帰ってきたところで、その後に処分される可能性も相変わらずかなりある。この辺りの感覚的ギャップがどんどん拡大しているので、これは下手すると大悲劇の元になり得る。

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 一方のイリナは孤独の中でかつてのトラウマがフラッシュバックした模様。両親を目の前で焼き殺されるという体験は並大抵ではないトラウマのはずだ。彼女はいつもその記憶を心の底に伏せているようだが、孤独の中で表層にまで現れてきた模様。その一方で本人も無自覚にレフに対する好意がかなり増してきている。反応が露骨すぎるまでにツンデレなんだが、最近は明確にデレてきている。

 

 

しかしイリナの心を折りかねない事態が

 そして単独パラシュート訓練に成功して、かなりの達成感を得た直後にロケット打ち上げ実験の失敗、さらにはそのことで犠牲になった実験犬の姿を目の当たりに。焼死した実験犬の姿は当然のようにイリナの過去のトラウマを呼び起こし、さらには自分自身がそのような最期を遂げる可能性をも想起させ・・・ってところで次回ですか。

 レフはイリナが立ち直れることを確信してますが、実際のところはイリナにとっては並半端なダメージではないでしょう。もっともこれで彼女が折れてしまったら、使い物にならないとして処分されてしまうのは見えているので、レフは何が何でもイリナを立ち直らせようとするのは間違いないですが。

 イリナが立ち直れるかどうかは、彼女の宇宙から月を見てみたいという憧れのような想いがどれだけ強いかと、レフとの関係性にかかっているでしょう。彼女が自覚しているかどうかは怪しいが「レフが期待してくれているから、それに応えたい」という感情も彼女の中に湧いてきているのが明らか。お互いに必死で否定はしているが、完全に相思相愛になってきてるんですよね。それだけに今後イリナの扱いによってはレフは命がけで彼女を逃がすということになる可能性もある。

 

 

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