白鷺館アニメ棟

放送中のアニメ作品について、アニメファン歴50年以上という鷺が軽いツッコミを交えて与太話

月が導く異世界道中 第十二夜「月が導く・・・」

第2期制作が決定されたようですが

 強引に今までほとんど動かなかった話を動かしてきましたが、どうやら第2期登場が決まったのでそこにつなぐってことか。

     

 女神なんて作品の最初の設定を作る段階で登場しただけで、後は完全に放り出してましたからね。この作品は最終的には「女神をどうするか」って話になるしかないような気がするんですが、その辺りは多分第2期12話が加わったとしてもそこまで行かないだろうな。恐らく全12話で中途に終わるか、全24話で中途で終わるかの話だけになるような気が。

 強引に女神に振り回されて戦場に放り出されたことによって、とりあえず「何かストーリーが動いている」という印象にはなったが、目下のところは理不尽に振り回されているだけで、方向性がないんですよね。まあそれでも最初と比べていくらかの方向性は見えているけど。もっともそれで話が面白くなるかは微妙だったりする。

 

 

異世界転生ものってジャンル自体が既に限界が来ている

 それにしても今回感じたのは、やっぱり異世界ものって何だかんだいっても戦闘の類いがないと話が回らないなということ。この作品も町づくりをウダウダとしていただけの前半は何となくだらけた感じになっていたし、もろに内政をやっているだけのせいでかなり締まりの無かった別作品もあります。どうしても異世界を舞台にする以上、モンスター倒して世界を救ってに類似する何かのパターンがないと話が回らないのか。

 でなくて、異世界でスローライフなんて言い出したら、昨期や今期に私が落ちまくった作品群になっちまうし。こういうのを見ていたら、異世界ものってやっぱりもう既に命脈尽きてるよなという気がする。

 しかし既にテンプレートが出来上がっているから、「なろう系」なんかで「これから小説家を目指すぞ!」なんて奴らには書きやすいだろうから、しばらくは作品は登場し続けるだろうな。だけどそんな作品群が物になるかどうかは、実はプロの編集者とかが一番分かってるだろうけどね。もうほとんどバターンが出尽くした結果、少しでも変化付けようとしたら特異性を訴えるためにやたらにタイトルが長い作品ばかりが登場している状態だし。「転生したらただのパンピーだった」とか「異世界でリア充になるはずが、なぜこっちでまで非モテのオタキャラなんだ」とか「誰にも注目されてなかったが、実は俺のスキルが無双だった」とか、とにかく説明的なタイトルを付けざるを得なくなる。

 一昔前はSFものがブームでしたが、異世界の方がSFよりも簡単ですからね。世界設定に矛盾があって「そういうもの」と強引に押しきることが出来るから。その結果として安直な作品の量産になってしまった。この作品がそこまで安直に作ってあるとは言いませんが、目下のところその他大勢に完全に埋まっている。

 

 

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