ありきたりのオチだったが、どこか違和感がある
敵の将軍に命を助けられてそこから惚れてしまい、ついには祖国をも裏切ってしまったものの、捨てられた女将軍が男が戻ってくるのを待って悪霊化していたって展開か。うーん、全くひねりがないというかあまりにベタなオチだな。結局は男は端っから遊びのつもりだったのだが、女の方は深入りして本気になってしまったというかなり古くさいタイプの痴話展開であった。
最終的に女将軍の怨霊はそのまま天界かどこかに連行されることになった模様。全く救いがない話になっている上に、主人公の活躍も今ひとつ中途半端。何かもっと術をバシバシ繰り出して戦うのかと思えば、映像的には見事なんだが、戦闘自体は今ひとつ地味で盛り上がらない。
そしてストーリー的な必然性なしにあの少女を無駄死にさせてしまったな。思わず「この程度ヒーリングできないのか?」と思いましたが、そういう便利な能力はない模様で。なんか全体的にスッキリしない話ですが、そういうストーリー展開はこの作品の特徴なのか、それとも中国の文化なのか。
区別の付きにくいイケメンキャラってのもしんどい
「魔道祖師」ほど話が分かりにくいということはないのですが、ただそれでもやはり説明不足の感はあります。それとやはりどうしようもないのはワンパターンのイケメンキャラが区別が付きにくいこと。どうも中国作品はイケメンのパターンが決まってるのですかね。日本のアニメだと同じイケメンでももっと髪の色などその他で固有の特徴をつけて誰が誰なのかを一目で分かりやすくするのですが、この作品って、イケメン系キャラはみんな同じ顔に見えてしまう。
と言うわけで、特に悪いというわけでもないのだが、特に面白味も感じないというところでそろそろ潮時ですかね。私は本作は降りることにします。
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