白鷺館アニメ棟

放送中のアニメ作品について、アニメファン歴50年以上という鷺が軽いツッコミを交えて与太話

2021夏アニメ 月曜日編2

 月曜日の二周目です、とりあえず日曜日の晩に放送された作品を。先週と作品数は変わりません。

 

天官賜福 第2話「隠された明光廟」

 いよいよ敵が登場かと思っていたんですが、随分と回り道をさせられます。「魔道祖師」と違って話が分からないということはないんですが、どうもストーリーの展開の仕方が回りくどいので正直なところ少々イライラしますね。せっかちな日本人と違って、四千年の歴史のある中国はもっとゆったりとストーリー展開するのでしょうか(笑)。

     
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 日本のアニメ作品だったら、今回登場したあのゴロツキ一行は、突然に血祭りに上げられて「とうとう正体を現したな」となるんだが、なんかあのゴロツキとのやりとりが延々とあって、結局は敵の正体はまだ匂わせるだけで終わってしまった(恐らくあの花嫁の一人の異様に綺麗だったあいつでしょう)。

 ところで犯人像を絞る時に「幸せな女性に対する嫉妬」という線から、犯人は女と絞り込んでいたんですが、何となくそこに「嫉妬深いのは女」という意識が滲んでましたので、これは今時のジェンダー的にはどうなんでしょうか? まあ中国はそもそも人権がないような国ですので、ジェンダー云々どころではないでしょうけど。

 それにしてもストーリー展開にはどことなく違和感(文化の違いかな?)はありますが、作画等に関しては鉄壁の安定感があるし、演出等も結構練られてますね。中国アニメがこのレベルに来てしまったら、やっぱりサブカルの分野でまで日本は旗色が悪いな。

 とりあえず「特に面白くもないが、特に悪くもない」ってのが目下の感想ですね。まだしばらく様子見かな。

 

死神坊ちゃんと黒メイド 第2話「坊ちゃんと執事と迷い猫」

 何やら新キャラの登場です。腰を痛めて休んでいたという老執事のロブが復帰です。それにしても典型的な絵に描いたような執事キャラだな。なぜか昔から執事と言えば落ち着いた老紳士ってイメージがあります。まあこのロブ、かなり出来る人のようであるが、その一方で天然なのか痴呆が入ってきているのか、危ないところがあるというのが特徴的。この作品らしいクセのあるキャラです。

     
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 もう一人は坊ちゃんの妹のヴィオラ。坊ちゃんのことを慕っているのか、それとも単に馬鹿にしているのか分からないという妙な距離感のキャラです。しかもその上にジジイ好きのようだ。やっぱりこの作品らしいこれも振り切ったキャラだな。

     
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 で、その振り切った連中に振り回されつつも、坊ちゃんは自分の生活を守るのに必死なようです。ドタバタしていた前半と比して、後半のしっとりとしたもの悲しさがありながら美しいダンスシーンはこの作品の奇妙な魅力とバランスを反映しています。根底はとてつもなくもの悲しい純愛ものなんですが、なんか作品がドタバタしてるので何となく誤魔化されてるんですよね。呪いの解き方が分からないとのことですが、ハッキリ言って王子様(この作品の場合は王女様か?)のキスで呪いが一発で解けても不思議でないような雰囲気のある作品だな。なんか呪いをかけた魔女というのも、単なる嫌がらせだけでなく、もっと深い意味を持っているような気もする。


 月曜日は以上の2作品ですが、目下のところは両作ともしばし様子見かな。

 

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