7月になって今年の夏アニメが始まりましたが、今回も例によってBS11を中心にその他を加えてチェックしていく予定です。とりあえず金曜日の晩に放送された作品を。
ヴァニタスの手記 第1話「Vanitas-ラスティ=ホープスの場合-」
ヴァンピールなる言葉が劇中にやたらに登場して何かと思ったが、どうやらヴァンパイアのことらしい。で、主人公?のノエはそのヴァンパイアの一人の模様。社会的にはヴァンパイアは人間との争いに敗れて滅んだことになっているが、実は今でもひっそりと生きているようである。なお彼らの吸血衝動は理性で抑えることが出来るのだが、何らかの病でその本質的なところを患うと吸血衝動を抑えられなくなって暴走する模様。
で、そのノエの前に現れた不審人物がヴァニタス。ヴァニタスの名はそもそもは異端のヴァンピールとして生まれた者で、それ故に他の者から迫害を受けて、その復讐のためにすべてのヴァンピールを滅ぼすためのヴァニタスの書なる謎の書物を残したという。ノエの前に現れたヴァニタスはその名とヴァニタスの書を受け継いだ人間だとのこと。そして彼はそのヴァニタスの書を使用して、ヴァンピールに取り憑いた病を治すとしている(怪病医?)。
このヴァニタスが今ひとつ何を考えているか分からない奴で、ノエの方も今ひとつ何を考えているか分からない奴。どうもこの二人がコンビを組むのではという雰囲気だが、そこでノエの「最後には彼を自らこの手で殺害に及ぶまでの話」という解説が付いていて、かなりどす黒い展開をすることが最初に示されている。
ということで、かなりおどろおどろしいどす黒い話が見えるのであるが、当のストーリー自体はそれに反して、時々急に等身の変わったギャグ絵まで入り交じるという妙にヘッポコした展開。そのギャップが極めて独特である。
単なる怪異ものだと見る気はしないが、どうもドラマになりそうな雰囲気なのでしばらく付き合ってみるかというのが目下のところ。
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