白鷺館アニメ棟

放送中のアニメ作品について、アニメファン歴50年以上という鷺が軽いツッコミを交えて与太話

ドラゴン、家を買う。第12話

ディアドラさんが披露するお城蘊蓄

 行きがかり上、今回は「ドラゴン、籠城戦をする」になってしまいました。ディアドラ先生の実地での城郭講座付きです。枡形を使用した防禦なんてのは基本中の基本ですね。あの手の入口の防禦は日本では戦国期に急速に発展します。また逆に外に出っ張らして、出撃の時にそこで兵を揃えてから出撃する馬出なんてのもあり、それは武田氏の城郭の特徴となっています・・・って一応は私のメインブログである「徒然草枕」の主コンテンツはクラシックと並んで城郭探訪ですから。もっとも最近はコロナのせいでどちらもサッパリですが。と言うわけで、最近は専らネットでの音楽試聴と大河ドラマ感想がメインコンテンツになってしまっているという体たらく・・・って、私のブログの宣伝でした(笑)。まあこのブログであっちの宣伝しても宣伝にはなりませんが。何しろこっちのブログの方がまだ圧倒的に訪問者が少ない状況なので(笑)。

     
プライムビデオ配信中

 親父さんと非常に細かい原因で諍いを起こしたわがまま姫につきあって、レティさんも最後まで行動を共にすることに。レティさんの「破滅の炎龍王」なんていう実態とは完全に乖離した禍々しい二つ名のせいで、王様は完全に誤解しますが。それにしてもレティさんの二つ名は、姫様がつけた腑抜けドラゴンでフヌドラっての方が余程ピッタリしているわ。

 それしても毎回現れてはディアドラさんに消し炭にされる勇者達も不屈の生命力だわ。ただ生命力は不屈だが、学習能力は皆無の模様。それにディアドラさんにやられてるのに、なぜかそれがいつもレティさんにやられたことになってしまう。もっとも「破滅の炎龍王」伝説を広めたのは、こいつらよりもハンターのせいらしいが。

 

王様と姫様を和解させて目出度し目出度し

 結局は扉は枡形防禦をしましたが、多勢に無勢で最後はハシゴかれられて突破されてしまいました。あれは西洋の城郭の弱いところです。西洋の城郭のような垂直の城壁はハシゴをかけてのりこえることが可能なのです。それを防ぐにはハシゴが持たないぐらいの高い城壁にするしかない。だからハシゴをかけられないようにしようとしたら、そこは熊本城の扇の勾配となるわけです。加藤清正が手がけた熊本城の石垣のあの独得の反りは、強度を上げるだけでなくハシゴをかけられなくするという意味もあります。

 姫様の様子を見ながら王様との橋渡しをさりげなくするレティさんは、やっぱり細かい気遣いの出来る人(ドラゴン)です。誰かが言ってたけど、確かに生まれる種族を間違ってるな。ディアドラさんはかつてもっとドラゴンらしいドラゴンに出会っていたようですが。レティさんって、ハンターが「新種だ」と確信するぐらいの変わったドラゴンですから。

 まああの王様の親バカ丸出しっぷり見てたら、レティさんでなくても「この親子何とか和解させてやらないとな」って気にはなるでしょう(ドSのディアドラさんはそこまでお節介焼くと思えませんが)。ところでお后様が出て来てないんですが、父子家庭なんでしょうか?

 で、結局レティさんはまたも破滅の炎龍王伝説を残して飛び立つことになりました。彼が理想とする家を見つけることが出来るのか? まあディアドラさんは100年は付き合うつもりでいるようですが。

     
原作はまだ続くんでしょうね

 適度な腑抜け具合がまあまあ楽しい作品でした。爆発的に笑いを取るというタイプの作品ではないんですが、クスッとするシーンはいくつもありましたから。気になったのはデジタルギラギラのあまりに安っぽい作画ぐらいでしょうか。もっとも絵が崩れるというわけでもなかったので、その点の安定感はありましたが。トータルで見ると、まずまずの作品だったってところでしょうか。

 

最後に業務連絡(笑)

 ところで今期の作品が一渡り終わったところで、これまで扱った作品の評価を私なりにまとめたものを後日掲載しようと思います。単にダラダラ感想垂れ流しにするだけでなく、実際に私がその作品をどの程度の評価をしていたかが分かった方が良いと思うので。どうも私の場合、口が悪いというか、文章がキツいというかのせいで、点数の形で発表したら「えっ!あの作品のことは、実はそんなに高く評価してたの?」って言われることが多いんですが。

 ちなみに今期のベストをあげておくと、推測のつく方も多いと思いますが「バック・アロウ」です。今期のみの作品に絞ると「SSSS.DYNAZENON」になりますかね。

 

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