白鷺館アニメ棟

放送中のアニメ作品について、アニメファン歴50年以上という鷺が軽いツッコミを交えて与太話

はたらく細胞BLACK 第13話「心筋梗塞、蘇生、変化。」

瀕死の状態から救急救命された身体

 いよいよ心筋梗塞のせいで心停止してしまった身体。身体の中では主人公が「動け、動け、動け」とほとんどエヴァンゲリオンのシンジ状態となっています。

     
プライムビデオ配信中

 絶望感が漂う中で外からの刺激が。胸骨にヒビがといってましたが、あれはいわゆる胸骨圧迫。典型的な心臓マッサージです。実際にかなりの力が必要なので肋骨にヒビが入ることもありますが、救急救命の指導では「そんなことには構わずに力を入れろ」と指導されますね。胸全体が沈むぐらいの力を加えないと効果ないので。肋骨にひびが入ってもそれで直接に死ぬことはないですから、とにかく「このまま放置したら確実に死ぬんだから」とのことです。

     
サントラなんかも出ているようで

 そして心臓マッサージが功を奏して心臓が動き始めましたが、まだ心室細動の状態でまともに血液を送れていない。そこでAEDということになったようです。AEDは心臓の鼓動をリセットする装置なので、心臓が動いていないことにはそもそも意味がありません。

 リセットされた心臓はようやく鼓動を再開したが、冠動脈の詰まりを放置していたら心筋が壊死なのでそこですかさずカテーテルでのステント治療。無理矢理にバルーンで血管を押し広げ、後は金網で広げたままで保持、これで血流を回復させる。ここまで行けば後は身体の快復力次第。

 

さすがに死にかけて目が覚めたらしき身体の主

 というような典型的な救急救命のパターンを身体の中から眺めていたのが今回です。結局はこの身体の主は今まで度重なる不摂生の結果、ついには心筋梗塞で倒れて救急救命されることになったということのようです。

 人間流石に死にかけると生まれ変わると言いますが、この身体の主も迎えが来る寸前まで行って、ようやくそれまでの生活を改めたようですね。飲酒も喫煙も一切やめたようです。ストレスもなくなったとのことですから、仕事環境が変わったのかな。どうもこの身体の主、何となく漫画家っぽい気がしてならないのですが、もしかして倒れて死にかけたことによってそれまでの週刊連載が月刊連載に変わった?(笑)

     
原作コミック自身は既に完結してます

 で、主人公達の職場環境も劇的に改善して、彼らにも将来の希望が見えてきて目出度し目出度しという大団円・・・なんですが、最後に今度は彼らはまた別の身体に移されてしまう。やっと連載が終わったと思っていたら「好評につき連載延長」となった模様(笑)。元作の方は終わってしまったから、次はこの作品を第二期で引っ張るってことでしょう。ちなみにここで主人公達が他の身体に移る経緯って普通に考えたら献血からの輸血なんですが、実際にはついこの間心筋梗塞で死にかけた人間が献血をするってのは考えにくく、原作読んだときもここのところだけは無理があるなと感じたのですが。

 

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