白鷺館アニメ棟

放送中のアニメ作品について、アニメファン歴50年以上という鷺が軽いツッコミを交えて与太話

はたらく細胞!! 第8話「がん細胞II(後編)」

腸内決戦は乳酸菌が参入

 おや、今日で最終回ですか。最終巻出たんですが、そこの話は最初にやった後ろ前ちゃんのエピソード以外は割愛ですか。iPS細胞とか、新型コロナとか結構トレンドなネタが多かったんですが。

     
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 腸の方では乳酸菌のエピソードが佳境に。乳酸菌を命がけで逃がした細胞くんが悪玉菌に追い詰められて危機一髪。そこに乳酸菌がニューニューの仲間達を引き連れて帰ってくる。形勢逆転で突然に寝返る日和見菌の見事な日和見っぷりが笑えます。まるで「上様を諫める時は私も声を合わせる覚悟」と言っておきながら、いざ本能寺となったらさっさと秀吉に内通した細川藤孝なみの見事な日和見です。

 

そしてがん細胞との熱い戦い

 その一方でがん細胞との戦いのエピソードも続いていて、同時進行になっています。それにしてもがん細胞との戦いは「北斗の拳」並の格闘戦が炸裂するかと思えば、ついにメモリーTの最終秘奥義ペガサス流星拳・・・でなかったパーフォリンキャノンパンチが炸裂という怒濤の展開。さらにはクールビューティー制御性Tさんもこちらについてという見事な熱血展開になってます。綺麗なおみ足をぶん回して戦う制御性Tさんのシーンは、もうサービスカットとしか思えんな。

当然のようにこの手のグッズが出ている模様です 
  
さらにはこういうグッズも

 それにしても制御性Tさん、細胞でなくて細包だったって、思わず「そこ!?」ってツッコミが入ってましたが、明らかに気分次第のこじつけです。無関心を装いながら実はメモリーTのクソ熱さに心動かされているというのが良い。ただあのシーン、彼女はヒョイと身体を倒してメモリーTのパンチをかわしたので、がん細胞がパンチの直撃を受けるんですが、彼女が身体をかわしたというのが分かりにくかったです。あそこは1カット、彼女がヒョイと身体を倒すシーンを入れるべきだった。

 

一体この作品は何だったっけ?

 そしてその後は「エヴァンゲリオン」か? って言いたくなるようなシーンも登場。がん細胞がほとんど使徒化してます。暴走するアダムと戦いを強いられる免疫細胞達。がん細胞が何やらカヲル君に見えてきた。「生と死は僕にとっては等価なんだ」ぐらい言っても良かったかも(笑)。最後はシンジならぬ白血球に首チョッパされて終わりです。本当にいろいろな作品のパロのような要素を散りばめてある。

 そして大団円は腸内フローラ。まるでジブリ作品のような美しさです(笑)。なんか再び赤血球が登場するまで何の作品か忘れていた(笑)。

     
最終巻のエピソードいくつか残ってるんだけどね

 まああまりに大団円なってしまったから、この後に最終巻のエピソードつないだら、確かに蛇足感は否めんな。まあここで終わりで正解か。ただ後で増刊みたいな形で出る可能性はありそう。もしくは劇場版か。網膜の桿体細胞の話を核にオリジナルのエピソードをいくつか加えたら、劇場版1本のシナリオぐらいすぐ書けそう。

 

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