白鷺館アニメ棟

放送中のアニメ作品について、アニメファン歴50年以上という鷺が軽いツッコミを交えて与太話

2021年冬アニメ(火曜日版)

 さて新年になって今年度の冬アニメが始まったようだが、とりあえず本日火曜日に私がチェックしたのは2本。

 正直なところ昨年秋アニメは全体的に低調という印象でした。今期は良作が出て欲しいところです。

 

たとえばラストダンジョン前の村の少年が序盤の町で暮らすような物語 第1話

 これまた長いタイトルの作品が来ましたが、大抵この手の長いタイトルの作品は異世界転生ものと相場が決まっています。恐らく原作が素人小説とかだから、読者の気を惹くために内容の分かるようなタイトルを付ける必要があってどうしても長くなるんでしょう。昔の2時間ドラマのようなものです。なお本作は転生ものではないですが、異世界ものであり、また主人公がいきなりチートキャラという点ではもろに昨今の流行パターンです。その中でどのような独自性を出すかがポイントになるでしょう。

     
原作はこちらのようです

 で、本作の主人公はかつての勇者がラストダンジョンを封印するために作ったという村の出身の少年。どうやらその村の者はその勇者の末裔なのかどうも超人的な能力を持っている模様。ただし主人公の少年は回りが自分よりもすごい連中ばかりだったせいで、自分のことを弱いと思っており・・・というお話。身体能力が超人的ですが、別に魔法使いというわけでもないのに、古代ルーン文字の魔法を使えてしまって、それをお掃除に使用しているなんていう桁違いのキャラ。

 この少年ロイドは軍人に憧れていて王都に出て軍人募集の選抜試験を受けたものの、どうやら落ちてしまったというのが今回の展開の模様。このロイドを中心に個性の強い面々のドタバタが話の中心になるのだろう。絵に描いたようなドタバタ巻き込まれキャラであるマリーなんかは、その中でドタバタの中心になりそうな雰囲気。またロイドにあっさりと呪いを解かれたせいで一方的にゾッコンになってるベルト姫とか、怪しい女傭兵とか、いかにもドタバタ向きのキャラ配置をしているからこれがこれからどう動くかが作品のポイントか。

 目下のところ私の嫌いなタイプの作品ではないのでしばし様子見。

 

裏世界ピクニック 第1話「くねくねハンティング」

 異世界ものと言えるが、今やたらに多い中世ファンタジー世界風異世界とは違って、もっと荒涼殺伐とした異世界の模様。ただ向こうの世界に存在するモンスターは、いわゆるこっちの世界でオカルトとして登場する類いのもののようだ。また主人公はいわゆる転生者と違ってこっちの世界とあっちの世界を特定のゲートを通って行き来しているようだ。

     
これも原作小説があるようです

 主人公は女子大生らしいので、一般的なアニメの主人公設定よりは若干年齢高め(高校生ぐらいに設定している作品が多い)なのだが、行動を見ていると特に女子大生だからどうこうというところがなく年齢不詳なところがある。恐らく女子大生設定にしたのは、主人公を一番自由に動かせるからか(高校生のように学校に縛られないし、社会人と違って仕事にも縛られないから、一番自由にフラフラ出来る)。見るからにオタっぽい雰囲気のあるヒロインの空魚に対し、もう一人のヒロインの鳥子は非常に前向きな一般的な美人キャラ。ただしかなりくせが強いようだし、まともな経歴を辿っているようにも思えないので、一般社会スキルは空魚と同レベルかというような気もする。この二人の絡みがストーリーの重要なポイントのようだが、どことなくいわゆる百合展開もありそうな予感を抱かせるところ。

 作品がどういう方向を目指すのかは今のところはまだ分からないが、一話を見た印象ではオカルト版モンハンか? どうやら登場するモンスターはファンタジー的なモンスターと言うよりも、学校の怪談的なものになるのではという気がする。この辺りは私の好みとは若干ズレるところ。またあまり百合展開が正面に出てくるようだと私的には付いていけなくなる可能性が大。まあ今のところはしばし様子見。


 と言うわけで、今日の2本はしばし様子見。「たとえば・・・」の方は多分最後までつきあうのではという気がしているが、「裏世界」の方は今後の展開次第。オカルト色が強くなりすぎても、百合が正面に出て来ても共に私の好みからズレることになるので、その辺り次第。

 

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