白鷺館アニメ棟

放送中のアニメ作品について、アニメファン歴50年以上という鷺が軽いツッコミを交えて与太話

禍つヴァールハイト-ZUERST- 第12話「The Hand that Rocks the Cradle」

結局はゲームのプロモですというオチでした

 うわっ、大惨事だ!! と言っても作品世界のことでなく、作品自体のこと。つまりは話の決着が云々なんてことでなく、そもそもこの作品は話でさえなかったってこと。完全にすべてを途中でおっぽり出して、これはゲームのプロローグ、もしくはゲームのプロモでしたってことか。明らかにすべてをうっちゃってしまった作りになっている。

     
あの変わった印象的なOPのCDが出ています

 犬丸君やレオ君は何も出来ずに翻弄されるだけって言うか、そもそも登場の意味さえもなくこういう世界なんですよという説明の中に放り出されただけ。結局は作品世界を延々と説明するための背景に過ぎなかったというお話。で、どうせこの後はゲームに続きますのでゲームやってくださいって話なんだろうけど、これだけふざけたことされたら「意地でもゲームなんてするかよ!」って言いたくなる。

 事前にゲームやっていた人間しか相手にしてないのかな。ハッキリ言ってアニメから入った人間は「ふざけるな」という気持ちしか湧かんわ。最初からゲームのプロモなんだったら、事前に断っておけって言いたくなるな。私にしたら「あーあ、三ヶ月無駄にしたわ」って気持ちが強い。

 

 もっともアニメとして完結させたとしても、決して出来のよい作品にはなりませんでしたが。終盤の怒濤のような世界説明の台詞はもう少しどうにかならないのかって感じでしたし、そもそも最初からまるでキャラが物語上で動いていないし。まあキャラが主体的に全く動かないってのは、そもそもゲーム世界の話だからってことになってしまうんだろうな。

 ゲームを知らないし、する気もないから確かなことは言えないんだが、ゲームであまりに突飛でわけの分からない世界設定しちまったので、それは実はこういうものなんですよというのをことわるためにアニメにしたってところじゃないかと思う。それならそうと最初からことわっとけ。そうしたらこちらも最初から相手にしないから。


 それにしてもどうせ無料の放送だからと思ってるのかも知れないが、三ヶ月もかけてCMを流すなと言いたい。こういう最初から作品として完成させる気のないCMが最近はやたらに増えているのが、この世界の悪しき傾向。まあ完成させるつもりでも脚本がひどすぎて最終的に大参事になっちまう事例も多いんだが。

 

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