白鷺館アニメ棟

放送中のアニメ作品について、アニメファン歴50年以上という鷺が軽いツッコミを交えて与太話

禍つヴァールハイト-ZUERST- 第11話「An inconvenient Prophecy」

話の核心らしきものはあらかた「説明」されましたが

 レオ君はようやくお仲間と合流。結局は犬丸組とレオ組に分かれてそれぞれ行動を開始することに。

 研究所に潜入した犬丸君は何やら話の核心を書いた手帳を発見。そしてご丁寧にこの世界の最後の謎を「読み上げて」くれます。何か結局はここがどういう世界なのかというのはすべて「台詞で」説明してしまったな。この作品の終盤はこういう種明かしだけを延々と見せられる展開になってしまった。しかもご丁寧にその場にあのマッドサイエンティストまで登場です。

     
あの変わった印象的なOPのCDが出ています

 一方のレオ君はあのマッチョハゲと一緒にルミナス種子とやらを持ち出すために軍に潜入。しかしそこで防犯装置を作動させちまって一騒動。レオ君は時間稼ぎに武器を取って立ち回りしますが、確かレオ君って剣技のレベルはほとんど素人レベルだったと思うんですが、ここに詰めていた兵が確か親衛隊か何かのいかにもエリートっぽい連中だった割には、1対4でレオ君に押されてるって、どんだけヘッポコな兵隊しか残ってないの?

 

どうも最後まで話に絡めなかった主人公達

 そしてそうこうしているうちに突然に禍の光らしきものが発動しちゃった・・・。何かいきなり終局模様で既に「バシュタールの惨劇」が始まりつつある様子。んで、こうなってしまったらこの後は何か出来るの? 作戦を開始する前に誰かが(あのマッチョハゲだったかな?)「こんな大きな話、俺たちだけでどうこうできるのか?」と言っていたが、実際に全くどうこうできていない。相変わらず犬丸君もレオ君も情勢に踊らされているだけ。しかも重要キャラと思わせていたシャアケなんて知らない間にいなくなっちゃってるし。すべてのキャラがひたすら流されているだけで主導的に動けていないから、話が締まらないし盛り上がらない。

  エンディングの方も発売されているようです。特典付きの模様

 

 まあ彼らだけでなく、この作品で実際に主体的に動いたと思えるキャラがほとんどいない。ある意味では、主体的に動いていたのはあの変態隊長ぐらいか。しかもこうなってみたら、あの変態隊長って全く登場の必然性がなかった。あんな変態絡みのエピソードに話数を費やすぐらいなら、犬丸君やレオ君のエピソードをもっと深めるべきだったのに・・・。その辺りのペース配分が全く出来ていない。今となっては序盤に話がモタモタしすぎ。

 で、次週で終わりですか。何か最後までドタバタとまとまりがなく、格好の悪い話だったな。持って行き方によっては大化けする可能性もあった作品なんですが、残念な予想通りに見事に大コケしてしまったようです。

 

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