白鷺館アニメ棟

放送中のアニメ作品について、アニメファン歴50年以上という鷺が軽いツッコミを交えて与太話

池袋ウエストゲートパーク 第9話「憎悪のパレード」

今時の世相を反映しているが、根底は少々古い事件

 今回登場するのはいわゆる在特会。在日外国人に対する憎悪を煽ってビジネスにしている外道団代ですが、その是非には触れずにサラッと流す辺りはこの作品らしくはあるな。ややこしくなりそうな問題はあくまで軽く流す。

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 で、カウンターの方から暴力沙汰を避けるためにGボーイズが護衛任務を依頼されるが、その裏でさらなる陰謀が動いていたという話。そっちの陰謀自身は再開発に纏わる地上げ屋という一昔前ぐらいの古いパターンでしたってオチですね。

 それにしても毎度のことだが、事件の真相自体はマコトがコネをフル動員して電話をかけまくったら、勝手に判明するといういつも安直な決着。本当にこの作品って、ミステリーでもサスペンスでもないので、事件自体は非常にあっさりしてます。謎も何もない(笑)。

 にしても話が進むごとにマコトのコネが広がっていく。知らない間にあの凄腕のシャドウまでマコトのコネリストに入っていた。それにしても裏社会関係に蒼々たるコネだな。まあこういうコネを作るのが上手い奴ってのは仕事の出来る奴でもある。何だかんだ言って日本はコネ社会ですから、そのコネを有効活用して問題解決できる奴ってのは、真っ当なビジネス界でも最も求められる人材だったりする。単なる町の不良だった奴が、これだけ有能ってのが、これまたこの作品のもっともあり得ないファンタジーな点だったりするんだよな。

 

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