白鷺館アニメ棟

放送中のアニメ作品について、アニメファン歴50年以上という鷺が軽いツッコミを交えて与太話

憂国のモリアーティ 02「緋色の瞳 第一幕」

ことの経緯の説明を行った回でした

 今回は主人公達の過去の経緯を紹介するというエピソード。なるほどねという内容が多かった。

     
原作のコミックがあるようですね

 兄弟にしては下の二人はそっくりなのに、長兄だがやけに違うなと感じていたのだが、要するに下の二人は実の兄弟なのに対し、長兄は全く無関係なんですね。そして本来のモリアーティは彼。なるほどそういうことならよく分かった。

 で、自らが貴族でありながら、自分の家族や使用人までも含めての露骨な差別意識剥き出しに嫌悪感を感じていたアルバートは、聡明な孤児であるウィリアムに出会って興味を感じる。しかしそのウィリアムはとんでもない闇を秘めていたと。しかしその闇にアルバートが共感してということのようですね。一番最後の展開を見ると、恐らくアルバートは自らの家族を火事で皆殺しにしたんだろうと推測できる。これはとてつもないダークなストーリーだ。

 しかしそのダークな行為の根底には「この矛盾のある穢れた世界を浄化したい」という思いがあるというわけで、これって典型的なテロリスト思考ですよね。そしてウィリアムはまさに穢れた連中は力で打倒という考えだったから、結果としては汚れた貴族を影で始末する仕事人となったというわけか。

 なるほど要するに美学と信念を持った犯罪者というわけだから・・・うーん、やっぱり分類としてはテロリストになるのかな? 最終的に「階級社会をぶち壊せ」というところに結びつくのなら革命家だが、今のところは他の国民を巻き込んで運動を起こすというタイプでなく、密かに影で殺人を行う仕事人だな。それとも最終的にはもっと大きな社会的活動に結びつくんだろうか。だけど多分そういう「ダサい」方向には行かないだろうな、この作品は。

 

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