白鷺館アニメ棟

放送中のアニメ作品について、アニメファン歴50年以上という鷺が軽いツッコミを交えて与太話

禍つヴァールハイト-ZUERST- 第2話「THE GETAWAY -Part Two-」

何となくまとまりが悪くて分かりにくい話だ

 巻き込まれてしまった運転手君はとうとうテロリストの一員に。ああなってしまったらドンドンと落ちるとこまで行くしかないなという転落物語でした今回は(笑)。

 またこの世界の背景が説明されていないのですが、思っている以上に腐敗した世の中のようです。で、あの連中が反政府地下組織的なものなんだろうなというのは感じるのですが、何を目的としてどういう活動をしているのかについてはまだ全く説明されてませんね。

 で、何やら病気を生むような(放射性廃棄物的なものか?)物質が存在しており、恐らく貧困層はそういう危険なところで命を削りながら生活することを余儀なくされているのではというような様子が何となく覗えます。まあ何にせよ、こりゃ反政府活動ぐらい起こらないとおかしいよなというような矛盾と格差に満ちた世界のようです。

 多分主人公はこの中で社会の矛盾に直面して、いずれは彼らの側に加わるのではというのが予測できる展開ですね。今回の話でも彼の上官のとんでもない危険さと変態さを現していたし。その辺りだけでも既に主人公は矛盾を感じて葛藤をしているというのが今回の背後にチラホラ見え隠れしてますから。これであちら側につかないような人物だったら、作品の主役は張れない(笑)。

 と言ったものの、ホントに主人公は彼で正解なのかな? 今回を見ていたら真の主人公は運転手君の方かという気もしてきた。その辺りの構成がすごく散漫なのが本作で一番気になるところ。一体誰に視点をおいて作品を見れば良いのかが分からない。彼の方が主人公なんだったら、新米軍人の彼は主人公に敵対する立場として存在するという展開があり得るんだが、その割には存在感が薄い。普通はあのタイプは社会の矛盾の中で覚醒して成長するタイプなんですが・・・。そういった辺りのところも全く分からないんだな。この作品。

 とにかくまだ状況が圧倒的に説明不足の中で話を進めているので、今後の展開のある程度の予測はついても、話の最終的な向かう先がさっぱり分かりません。まあ今のところは特別に面白くも悪くもないというところの作品です。まあしばし経過観察はしますが。

 

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