お約束の綺麗な大団円です
非常に美しいお約束のコテコテの大団円を迎えましたね。不屈の意志で立ち上がったウィルはドワーフの魂たちや仲間たちの援護を受けてドワーフ王から受け取った剣を振るってヴァラキアカに立ち向かう。さすがにドワーフの伝説の剣だけあって、ヴァラキアカの龍鱗さえもものともせず邪竜に傷を負わせる。メネルは弓で援護をして、レイストフも突撃して邪竜の足に切りつけ、ルウとゲルレイズはドワーフ軍団を指揮して集団攻撃。
耐えかねたヴァラキアカはドラゴンブレスで一掃を図るが、それに気付いたウィルが最大加速で斬りつけて、ブレスを溜めていたヴァラキアカののどに一撃。ウィルはまともにブレスを浴びることになったようですが、結局はその時に消し炭になるのと再生を繰り返していたということですか。その結果としてもろにドラゴンの因子を取り込んでしまったと。自身の感情が制御出来なくなったら野獣と化す危険のある呪いであるが、副作用として並の刃物なら傷つかないようになったってことだから、ほぼ無敵化だな。
各人のドラマがなかなかに魅せます
そして後はお約束の凱旋行進となります。メネルは何となくディーネと良い雰囲気だし、レイストフは無事を祈りながら待っていたアンナとこれはもう決定ですね。いつもはむさいオッサンのレイストフが、このシーンはこころなしか若いイケメン描写をされていたような気が・・・。アンナビジョンを通した修正が入ってるんでしょうか(笑)。それにしてもガス爺さんが嘆いていたように、ウィルの回りには見事なほどに女っ気がないな。待っていた女性はビィだけという。さすがにハーフリンクは恋愛の対象外だと思うしな(笑)。ウィルも女神様にはモテモテなのに(笑)。露骨に誘惑をかける姉にグレイスフィールがもろに嫉妬全開させていたのは笑える。
この作品ってウィルの成長譚であるわけだが、今期に関していえばウィルよりもルゥの方が主役かもしれないな。ウィルの元で鍛えられて、最初は自信がなくてオドオドしていた若者だったルゥが、ドワーフの王としての誇りと自覚に目覚めて、最後には自らが果たすべき任務を命がけで達成し、押しも押されもせぬ堂々たるドワーフ王になってく姿は、ドワーフ達でなくても見ていて涙が出そうになったな。あのアンデッド化したドワーフ達を往生させるときの演説とか、最終決戦での堂々たる戦いぶりとかは最大の見せ場だった。
とりあえずこれで一応は終了か。まあ綺麗に決着を付けました。本作自体は最終的にはウィルはハイキングを倒すというのが究極目標としてあるはずですから、そこに向かう話になるんでしょうが。恐らくそこまでいくのに原作小説も数年はかかるでしょうね。なんかそこまで行かないで原作自体も中途で終わっちまうような気もする。まあこの作品の場合、変に完結を焦って変なラストを付けるぐらいなら、ここら辺りでこのまま終わっても問題ない雰囲気はありますが。
前話はこちら