白鷺館アニメ棟

放送中のアニメ作品について、アニメファン歴50年以上という鷺が軽いツッコミを交えて与太話

MFゴースト 第12話「うけつがれた感覚」

本当に話の中途で終了

 第2部とか最初からある予定らしいから、途中で終わるだろうなとは予想してはいたが、それにしても途中も途中で終わってしまったな。予選の走行中とは。せめて予選の結果ぐらいまでは行くと思っていたが。まあ普通に来週に13話があるのではと思わせるようなぶち切り方だ。

     
今時は最初から全巻Blu-rayの発売が決まっていたりする

 それにしてもこの作品、頭文字Dの続編を作りたいというのは分かるが(そもそもこの作者自身がそういう作品しか書けない)、どうしても時代とズレがあるのを無理矢理に整合とっているから、作品の作画とかはCGバリバリ(CGのレベルは流石に前作よりはかなり上がっている)なのに、作品全体からは形容しがたい昭和臭が漂ってくるという妙なアンバランスさがある。

 

 

作品の設定の無理とかは仕方のないところか

 時代と不整合と言えば、作品の設定自体がもろに無理だったから(公道での違法レースを称揚するのは、ポリコレ全盛の今日では明らかにマズい)、その辺りを新設定で無理矢理に辻褄合わせをしてるんだが、その辺りが正直なところツラいのが事実。富士山噴火で毒ガスとかが出て箱根の温泉街が無人化しているって設定聞いたときには「なんのSF作品だよ」って思った(笑)。そんな状態なのに日頃はレース以外に使っていない公道をどこがメンテしてるんだろうなんて疑問も。峠道なんて定期的なメンテしていないと、あっという間にレースどころか車の走行自体が困難になるぐらい荒れるからな。それらを含めてMFGの事務局がやってるとしたら、事務局どんだけ金持ってるんだよって話。高橋涼介がいくら腕利きの外科医だったとしても、その稼ぎで賄えるレベルではないな(笑)。まあスポンサーを付けてるんだろうけど、こんな昭和臭プンプンのプロジェクトにそこまでの大スポンサーがつくのか? とか、設定には疑問ありあり。まあ作者はそんな細かいところなんてあえて考えてないんだろうけど。

 それと目下は神フィフティーンが突然にズラリと横並びで出てきたので、まだまだ背景レベルのキャラが多い。前作ではタイマン勝負ばかりだったから、各キャラが順番に敵として登場したのでそれなりに描けていたけど、そこのところの描写はどうなるんだろう。神フィフティーンの中で目下それなりに描かれたのは、相葉先輩を除くと恐らくラスボスのベッケンバウアーにカナタと絡みがあったヤジキタ兄妹ぐらいだからな。前回に突然に沢渡が登場したから、恐らく次の中ボスなんだろうと思ったけど。

 

 

前話はこちら

anime.ksagi.work